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映画女優チョン・ジヒョン(28)。映画とコマーシャルに出演し、人気を呼んだ彼女の日常が誰かに監視された。それは無名時代の彼女を発掘し、12年間ともに歩んできた所属事務所サイドスHQのチョン・フンタク(41)代表だった。
ソウル警察庁広域捜査隊は22日、チョン・ジヒョン側の依頼を受け、チョン・ジヒョンの携帯電話のコピーを斡旋した疑いで便利屋を経営するK容疑者(39)を拘束した。
警察は旧正月連休明けにチョン・ジヒョンを召喚して取り調べをすることにした。チョン・ジヒョンの携帯電話のコピーは2007年11月に遡る。チョン・ジヒョンの所属事務所代表のチョン容疑者と所属事務所の関係者ら3人は11月20日、江南(カンナム)のTホテルのコーヒーラウンジで便利屋を経営するK容疑者と会った。チョン容疑者はK容疑者に「チョン・ジヒョンの携帯電話をコピーし、送受信される文字メッセージを見られるようにしてほしい」と頼み、340万ウォン(約22万円)を渡した。チョン・ジヒョンの父親の個人情報も提供している。チョン・ジヒョンの電話が父親名義で加入されていたからだ。K容疑者はこの情報を携帯電話コピー業者Aに渡した。
Aは携帯電話の端末機にある固有番号(ESN)をほかの端末機に入力する手法を用い、チョン・ジヒョンの携帯電話をコピーした。コピーされた携帯電話を渡されたK容疑者は移動通信会社の顧客統合サービス・インターネットサイトに加入し、接続IDと暗証番号をチョン容疑者に提供した。チョン容疑者らがK容疑者にコピーを依頼してから、これらの作業はわずか1日で終了している。その後、チョン・ジヒョンの私生活はチョン容疑者の監視下に置かれることになる。チョン容疑者らは渡されたIDと暗証番号でホームページにアクセス、インターネットで文字メッセージを閲覧できる有料付加サービスを申請した。文字メッセージで認証番号を受けなければならないが、コピー電話でこの手続きも簡単に通過した。
これでチョン・ジヒョンが携帯電話で送受信する文字メッセージをすべて見ることができるようになったのだ。その後、チョン容疑者らは11月21日から26日までネットカフェなどで数回にわたり、チョン・ジヒョンの文字メッセージを盗み見た。該当の通信会社側は「複製探知システムが認知し、チョン・ジヒョンの携帯電話番号がコピーされた可能性があることを文字メッセージでチョン・ジヒョンに通知した」と話た。チョン・ジヒョンは1カ月後に該当の電話番号を解約したという。
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