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化粧品や外用薬を肌に塗っても、肌にきちんとフィットできなければ意味がない。電気を使ってこうした製品を肌に密着させるペーパーバッテリー(紙電池)が開発された。
ロケット電気とグリーンオーシャンは20日、微細な電流を流して化粧品や外用薬が肌にきちんとしみ込むようにするパッチ製品を来月から発売すると発表した。すでに開発済みの美白製品やシワの改善に向けた化粧品を、このペーパーバッテリーに塗装し、発売する計画だ。
韓方(韓国の漢方)の成分を含む製品も準備中であり、下半期には医薬品を塗装したパッチも発売する予定だ。一時イスラエルから似たような製品が輸入されたこともあったが、品質が良くなかったため、市場からすぐに姿を消した。
今回発売される製品はパッチとペーパーバッテリーを一体化し、電気抵抗を減らした。これによって、同じバッテリーの容量でも、より多くの電流が流れる。ペーパーバッテリーはバッテリーを最大限に薄くしたものだ。紙1枚に等しい厚さで、紙のように曲げられる高分子フィルムだ。デジタルカメラなど多様な分野にも適用できる。
肌に付ければ、表皮から真皮まで微細な電流を流す。電圧が、バッテリー約1個にあたる1.5ボルトの水準で、電流の量が非常に少なく、電気が流れるのを感じられないぐらいだ。この電流が、ペーパーバッテリーに付けられたパッチの中の化粧品や外用薬を、真皮の奥深くまで伝える役割を果たす。
ペーパーバッテリーの寿命は約15時間だ。これまで肌に微細な電流を流す技術は、エステティックサロンで広く使われてきた。美容成分を顔に塗った後、高価のマシンを使ってその上に電流を流した。ペーパーバッテリー製品が発売されれば、安い価格で手軽に利用できるようになる。
グリーンオーシャンのチュ・ジス取締役は「化粧品の場合、付けてから30~40分後に肌の奥深くまでしみ込む」とし「ペーパーバッテリーの上に肥満治療薬を塗って、腹部に付けるパッチも可能だ」と説明した。
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