女優チョン・ジヒョンの携帯電話の内容を盗み見るために、携帯電話を不正にもう一台作った事態により、芸能人のプライバシー侵害が深刻な状態にあることが分かった。芸能界は、この事態がチョン・ジヒョン以外にも被害が拡大しないか神経を尖らせている。

芸能人のプライバシー侵害は動画、ハッキング、ストーキングの域を超え、いまや携帯電話の不正コピーという新しい領域にまで達している。携帯の電話番号を調べて携帯電話を不正コピーすれば、文字メッセージの送受信内容を盗み見ることができ、電話機の持ち主のプライバシーを第３者が監視することも可能だ。

ハッキングはホームページを利用する芸能人らを脅かしている。２００７年に歌手ＢｏＡが歌手デニアンと一緒に撮った写真がハッキングされインターネット上に流出、この過程においてハッカーに３５００万ウォン（約２３０万円）を巻き上げられた。あるアナウンサーは、自分のホームページがハッキングに遭い、私的な写真が流出する被害を被った。


ストーキング被害の経験がない芸能人は皆無と言っていいほどだ。ノ・ホンチョルは自宅前でストーカーに暴行され、１９９８年にはト・ジウォンは拉致事件の被害者となっている。歌手キム・チャンワンも２０００年にストーカーに鼻の骨を折られた。

パパラッチの威嚇も芸能人の胸をドキリとさせる。女優イ・ヨンエは香港のパパラッチによって、ソウルの自宅内部が本人の知らないあいだに撮影されていた。歌手イ・ヒョリと歌手アイビーも、それぞれ昨年末と年初にデートしているところを撮られ、話題となった。

芸能界の関係者は「今回の事態は新しい手口の犯罪で衝撃的だ。もはや芸能人が安心できる場所はないのではないか」と話している。