![]() |
|
「ちょいワルおやじ」という日本語がある。直訳すれば「少し悪いおじさん」という意味だが、ピ(Rain)の歌の「僕は悪い男さ」が持つ“自分は魅力の固まり”という意味であるかのように、この単語も「年は取っているが依然として魅力的なナイスミドル」と解釈できる。韓国語に敢えて翻訳しようとすると「花の中年」ともいえるか。大人としての責任感はちょっと欠乏されたようにも聞こえるが、スタイルが良くてお金持ちのおじさんに女性がいやがる理由はない。
「ちょいワルおやじ」の競争力をしっかり見せる事例がまさに女優の沢尻エリカ(22)の結婚のニュースだ。映画『パッチギ』やドラマ『1リットルの涙』で韓国でも人気のある彼女は、最近20歳も年上である高城剛という男性と電撃結婚を発表した。東京国際ビデオビエンナーレでグランプリを受賞した有名ビデオアーティストで、DJとしても活動する彼は、40代にもかかわらずあふれる芸術家パワーをみせるちょっと悪いおじさんであることはもちろんだ。
日本の芸能界では人気絶頂の女優がひとまわり上の年上男性と結婚するのがひとつの形のようになって定着しているが、2007年末、16歳年上のミュージシャンと結婚した松たか子(『HERO』)や24歳年上の50代の俳優と結婚した篠原涼子(『ハケンの品格』)らが代表的ケースだ。
それに先立ち、日本を代表する女性歌手の安室奈美恵や宇多田ヒカルも、20歳のときに同じように15歳年上の振付師、写真作家とそれぞれ結婚し、2人とも5年後に離婚した。正確な理由はわからないが、結果的に見たとき「悪いおやじ」が結婚したとしても「良いおやじ」に生まれ変わることは容易ではない模様。
不思議なのは日本の芸能界では「結婚発表」があるだけで「結婚式」はしないという事実だ。沢尻エリカは“女王様”というキャラクターにふさわしく、明治神宮で式を挙げるといえども、大多数の日本の芸能人は特別な結婚式をせず、静かに婚姻届を出すことで手続きを終わらせる。それと比べたら最高級ホテルで韓流スターたちを総動員して行う韓国の芸能人たちの結婚式は、日本のおばさんたちが飛行機に乗ってくる大型イベントであるほかない。
この記事を読んで…