大学の経営学部間の競争が激化している。 ４年間全額奨学金など破格的な優遇措置はもちろん、グローバル化に合わせて特性化された専攻も次々と登場している。 ３月にロースクール（法学専門大学院）がスタートすれば法学部が看板を下ろすため、経営学部の競争が激しくなっているのだ。 司法試験合格競争を繰り広げていた法学部がなくなることで、経営学部が大学の‘顔’に浮上している。 上位圏大学の経営学部は就職率が８０％を超えるうえ、公認会計士（ＣＰＡ）合格者も数多く輩出しているため、優秀学生が集中している。

◆延世大・高麗大競争で出発＝伝統のライバル２大学が競争に火をつけた。 高麗（コリョ）大は昨年末、‘高麗大経営学部はソウル大よりもよい」という攻撃的な広告を出した。 ４年全額奨学金支給条件も出した。 すると延世（ヨンセ）大もこれに対抗し、「延世経営ナンバー１」という広告のほか、全額奨学金支給条件も出した。

◆経営学部を育成＝韓国外大は今年、商経学部所属の経営学科をグローバル経営学部に独立させた。 韓国外大の強みである語学と地域学をつなぐカリキュラムも開発中だ。 趙南シン（チョ・ナムシン）グローバル経営大学長は「経営学部を学校の顔にするため、経営館の建設など積極的な投資に乗り出した」と述べた。西江（ソガン）大は「グローバル経営学部発展戦略」を出した。 毎年１００人の学生を海外に送り、英語講義の比率を５０％まで高める計画だ。 全成彬（チョン・ソンビン）経営学部長は「１９７０－８０年代の経済政策を率いた‘西江学派’の伝統を継続するための案」と説明した。


特性化された専攻で差別化を図る大学も多い。漢陽（ハンヤン）大はグローバル金融専門家の養成を目標にしたファイナンス経営学科を新設した。 中央大経営学部はグローバル資本市場の統合に向けた専門人材を育てるための金融工学専攻を設置した。 経営学を経済学・数学統計学と融合したのだ。 建国（コングク）大学は経営学と工学を融合した技術経営（ＭＯＴ）学科を新設、慶煕（キョンヒ）大は経営大学館を建設し、水原（スウォン）キャンパスの教授を合流させることで経営学部の規模を拡大した。