店主の村嶋孟さん(78)は1963年ここに定食の店を開いた。今まで45年以上、専らご飯を炊いてきたメシ炊き名人だ。米を手先で触ってみればその日のご飯の味が分かるほどだ。幼いころ、戦争で何もかも失って雑草をかじって食べるほどのひもじさも経験した。32歳で通っていた紡織会社をやめて、妻と一緒に店を開いた。「すべての人においしいご飯を食べさせたい」というのが理由だった。
その日から村嶋さんは毎日、早朝の4時に起きて飯を炊いた。まず米を洗って30分ほど水に浸す。そして1時間ほど米をふるいにかけて米の中まで水気が通るようにする。ふやかした米を炊飯に入れて大きなお玉で水を調節する。このとき、水の分量がこの店のご飯の味の秘密だ。
飯炊き名人「45年の味、伝授します」/日本・堺市(2)
その日から村嶋さんは毎日、早朝の4時に起きて飯を炊いた。まず米を洗って30分ほど水に浸す。そして1時間ほど米をふるいにかけて米の中まで水気が通るようにする。ふやかした米を炊飯に入れて大きなお玉で水を調節する。このとき、水の分量がこの店のご飯の味の秘密だ。
飯炊き名人「45年の味、伝授します」/日本・堺市(2)
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