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韓日両国の首脳は今年4月に開催される第2回緊急首脳会議(G20金融サミット)などに向けての具体的な連携も約束した。域内での協力を強化し、新たな世界金融秩序作りに向け緊密に協力していくという戦略だ。
このために麻生首相は今会談で、韓国の金融安定化フォーラム(FSF)加入に向け日本政府が積極的に支援するという考えも示した。FSFは主要7カ国(G7)と先進5カ国が加盟している国際機関だ。アジア諸国では日本、香港、シンガポールだけが参加している。
◇両国連携のアップグレード=両国の首脳は今会談で、経済分野以外での協力策についても意見をまとめた。▽原子力協定の締結交渉の開始▽韓日科学技術協力委員会の活発化--など科学分野での合意が代表的な例だ。また両首脳は、現在500万人の水準で往来がある両国の人的交流が持続的に拡大するよう、積極支援していくことにした。
これに関しては▽観光就職査証制▽理工系学部留学生派遣--など事業拡大について話し合った。このほか、国際社会への寄与でも両国が連携を強化すべきだということで一致した。特にこの日合意したアフガニスタン再建に向けた韓日共同の協力活動について、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の李東官(イ・トングァン)スポークスマンは「麻生首相が提案したもので、両国が▽農業支援▽職業教育--などで協力していくことになる」と述べた。
◇独島問題は封印=しかし今回の首脳会談では、両国間で争点となってきた従軍慰安婦問題や独島(トクト、日本名・竹島)問題は扱われなかった。これに対し、李スポークスマンは「敢えて言及する懸案がない上、思いつく度1回ずつ触れるような扱いをする必要はない」と話した。
<韓日首脳会談>隣国との連携が重要…「歴史」封印、「経済」を協議(1)
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