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サイバー空間に見たミネルバ<中>2

◆病んだ社会のニセ者たち=ネチズンがミネルバの文に沸き返ったのは操作された「派手な経歴」のためだという分析もある。ソウル大のソ・イジョン教授(社会学)は「ミネルバが外国生活経験のある50代以上の金融専門家だとしたことが文に説得力をつけた」とし「一種の“背光効果”を出した」と指摘した。申貞娥(シン・ジョンア)氏が「エール大出身」というニセの学歴を出世の手段として活用したのと似ている脈絡だ。

2つの事件はまたこの社会の病的なコンプレックスを示している。西江大キム・ギュン教授(新聞放送学)は「ミネルバがハーバード大を出れば罪が減るのか。短大卒だと罪がより際立つのか。こんな質問を韓国社会に投げかけてみる必要がある」と強調した。

今回の事件は専門家に対する大衆の信頼が地に落ちたことを示すことでもある。西江大ユ・ソクチン教授(政治学)は「黄禹錫(ファン・ウソク)教授の論文捏造事件の際、その真実に近付いたのは専門家集団ではなく“ブリック”という科学徒たちのウェブサイトだった」とし「そんな点で経済不信も同じ」と言った。「あちこちで危険信号が灯ったときも専門家たちは見込すことができなかったのはもちろん、初めからかかわろうともしなかった」という分析だ。高麗大ユ・インジン教授は「金融専門家たちが“資本主義歴史上初めて経験する危機”とのんきなことを言っていたとき、ミネルバは大衆が知りたがっていることを正確に捉え、それが混乱期に“行動指針”となっていった」と述べた。専門家と大衆の隙にミネルバが入り込んでいた。

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