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「夫に魔がさして妻子を害する」占い師が詐欺で逮捕

退役将軍の妻であるキム某さん(51、女)は2007年10月、ソウル開浦洞の「運命相談所」を訪れた。修学能力試験(大学入試)を控えた娘のことで相談するためだった。この相談所の主人はムーダンのユン某さん(59、女)。よく当たるとうわさされている人だった。

ユンさんは占いながら、キムさんに「あなたのご主人は性的倒錯症の変態性欲者で、妾が7人、娘にも性暴行したことがある」と言った。“魔鬼”が夫に入って妻子を害することもあると付け加えた。驚いたキムさんは「霊的祈祷で魔鬼を阻まなければならない」と話すユンさんの言いなりに、一度の祈祷費として数千万ウォンを渡した。30回にわたって6億ウォン(約4300万円)を受け取ったユンさんはキムさんに現金がなくなると約束手形と借用証まで書かせた。キムさんは駅三洞の数億ウォンのマンションまで譲渡した。

ソウル水西警察署はキムさんから祈祷費の名目で41回にわたり15億4800万ウォンを横領した疑い(詐欺)で6日、ユンさんを逮捕した。


警察関係者は「最近は経済不況まで重なって、占い業者を訪れる人々が増えている」とし、ニセ占い師たちの詐欺にだまされないよう注意を促した。実際にインターネットショッピングモールのオープンマーケット、Gマーケットの運勢関連コンテンツは、昨年12月の利用件数が1週間で平均2万件を記録した。2007年の同期間より9倍増加した数値だ。就職ポータル「キャリア」が求職者1557人を対象にしたアンケート調査では59.2%が「就職のため占いをした、またはする予定」と回答した。

ファン・サンミン延世大学心理学科教授は「占いは偶然で、科学的に当たる根拠はどこにもない」とし「該当の分野専門家や信じることができる人に自分の状況を打ち明けて現実を客観的に見ることが望ましい」と話している。



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