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【社説】騒乱の場となった国会が残した最悪の記録

ハンマー・占拠・格闘技による国会での騒ぎはきのうになり終わった。民主党が占拠をやめ、与野党が争点法案を2月に先送りした。国会は正常化したが後遺症は長引きそうだ。これまで与野党の衝突は多かったが、今回は異例であり衝撃的だった。

まず国会の権威が最悪まで墜落した。本会議場は議会民主主義の居間だ。そこを民主党議員らは野戦姿で12日間も占拠した。これまでも強行処理やもみ合いは多かったが、それがここまで長く篭城現場や難民キャンプのようになったのは初めてだ。国会の権威と公権力でこれを解決できなかったことで今回の事態は繰り返される可能性がある。国会はとてもよくない先例を残した。

補佐官・党幹部の問題も深刻だ。過去にも彼らが暴力に加勢したことはあるが、今回のように彼らが主力部隊になり国会施設を占拠し衛視を暴行したことはなかった。騒乱の場でも国会は「議員」の舞台だった。ところが今回は国会の権威が補佐官・党幹部の足の下に落ちた。今後補佐官・党幹部の集団行動をどのように防ぐのか。暴力の極端な様態も問題だ。ハンマーとチェーンソー、消火器が主な道具として登場した。事態の終盤には民主労働党代表の格闘技まで登場した。


こうした最悪の記録を立てても国会が残したものは争点法案の延期だけだ。韓米自由貿易協定(FTA)批准同意案は米オバマ新政権発足後に先送りされた。こうして先送りするならば、民主党は過去の執権当時なぜ協定を締結し、ハンナラ党は昨年12月になぜ外交通商統一委員会で無理に職権上程したのか。政権とハンナラ党は金産分離・出資総額制限を緩和する法案を経済回復法案だとし速度戦を叫んでいた。それなのにいまは野党の腕力に押され2月に先送りした。メディア関連法6件は期限すら定められなかった。一部は「合意処理」という条件だが協議してだめなら採決処理するのものであろう。合理処理というおかしな用語はなんなのか。車輪の音だけが騒がしい空のリヤカーのハンナラ党、秩序回復という空念仏を乱発する国会議長、ごり押しの物理力に陶酔する民主党のために議会民主主義はうめき苦しんでいる。



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