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崔洪万(チェ・ホンマン、29)が格闘技人生で最大の危機を迎えている。 最も危険なスポーツである総合格闘技への転向を避けられなくなったからだ。
K-1を主催するFEGの関係者は1日、「新年はドリームのヘビー級がおもしろくなるだろう。 崔洪万も最近、調子がよくなかったが、覚醒すれば良い試合ができるはずだ」と述べた。
FEGが崔洪万を総合格闘技へ転向させようとする理由は、立ち技ではすでに技術的な限界に達しているからだ。 FEG側は、大きな体格(218センチ、140キロ)にシルム(韓国相撲)技術を備えた崔洪万は総合格闘技に向いている、と考えている。
FEGはアリスター・オーフレイム(29)、セーム・シュルト(36、以上オランダ)、ミルコ・クロコップ(35、クロアチア)などをドリームヘビー級チャンピオン候補に挙げ、世界最強エメリヤーエンコ・ヒョードル(33、ロシア)の招待にも力を注いでいる、と明らかにした。 ドリームヘビー級はライバル団体のUFCに比べて選手層が薄い。 したがって5連敗中の崔洪万を積極的に起用する見込みだ。
崔洪万は昨年6月、脳下垂体腫瘍の除去手術を受けた後、深刻なスランプに陥っている。 12月31日のミルコ・クロコップ戦でも第1ラウンドで相手のローキックに左ひざに受け、枯れ木のように倒れた。 攻撃を受けた瞬間、崔洪万は手を挙げながら棄権の意思を表明した。 これに対し専門家は「崔洪万は相手の一発に怖さを感じているようだ」と分析した。 「昨年3月のマイティー・モー戦で強烈なフックを浴びてKO負けを喫した後、試合が消極的になった」という指摘が多い。 それまでは相手と打ち合う気力があったが、最近の試合では相手の小さなフェイントにも委縮する動きを見せている。
シルム界は「李太鉉(イ・テヒョン)、キム・キョンソクのように崔洪万もシルムに帰ってくる」と予想している。 しかし崔洪万は「シルムに未練はない。 総合格闘技でも失敗すれば引退する」と背水の陣を敷いた。 崔洪万は「(年末の大会は)調子がよくなかった。 今年から完璧に体を作って総合格闘技に挑戦する」と語った。
専門家らは「07年12月の試合でヒョードルを2度も倒したのを見ると、総合格闘技に才能があるようだ」としながらも「しかし総合格闘技は技術・経験なしに挑戦するにはあまり危険。 倒せばよいというものではなく、グラウンドの状態で攻防の技術を身につけなければならない」と述べた。
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