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就職難が激しいが、採用市場では人材需給の不均衡が生じている。 H社の役員は「最近の新入社員採用で感じたが、不況の中でも漠然と大企業を希望する傾向がさらに深刻になっている」と語った。 求職者が大企業ブランドにこだわり、中堅・中小企業が深刻な求人難を経験しているのだ。
中小企業10社のうち6社で、最終合格者が出勤しないという現象が生じている。 中央日報とジョブコリアが共同で中小企業381社を対象に調査した結果だ。
こうした現象は大企業でも発生している。 財界30位圏のある企業は今年下半期、500人の採用を決めた。 政府の雇用活性化政策に応じ、「不況であるほど高級人材を採用できるチャンス」という考えで昨年より採用を200人も増やした。 しかし入社を最終決定した合格者は400人にすぎなかった。 100人が拒否したのだ。
同社の人事担当者は合格者に電話をかけて理由を尋ねた。 「もっと安定している公社に行く」「もっと年俸の高いところに入社する」「地方勤務が嫌なのでソウルの企業に行きたい」という回答が多かった。
同社の役員は「最上位圏の企業なら分からないが、ほとんどの大企業で合格者の20%程度が離脱している」とし「一人を選抜するのに100万ウォン(約7万円)ほどの費用がかかるが、その損失も大きい」と語った。
労働部就職専門講師は「雇用市場の不均衡現象が解消されない限り、全体の失業者数は増加し、社会の不安定を招くしかない」と述べた。
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