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シャープ韓米連合司令官は22日「韓米両国の軍は今年1年間、対北朝鮮全面戦に対して準備を徹底的に整えただけでなく、北朝鮮の不安定な事態や政権交代などといったシナリオにも徹底して備えている」と述べた。
シャープ司令官は22日、韓国軍予備役将官からなる「星友会」が在韓米軍将官を招いたパーティー「送年の夜」に出席し「両国の軍は一丸となって北朝鮮に徹底対処する計画を立てている」と強調した。
シャープ司令官の同コメントは、韓米軍当局が今年8月に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の重病説に接したのをきっかけに、北朝鮮内部で変化が起きる可能性に注視し具体策を講じていたことを示している。在韓米軍司令官を兼任する連合司令官が、北朝鮮との全面戦や政権交代の可能性に対する韓米軍当局の動きについて言及するのは異例。
これに関し、軍当局者は「韓米両国は韓半島の安定に影響を及ぼす北朝鮮の急変状況を6つの類型に分け、細部対応策を策定したと聞いている」と伝えた。韓米両国の軍が設定した6の類型とは、政権交代のほか、▽クーデターなどによる北朝鮮内戦▽北朝鮮内に滞在する韓国人を人質にする状況▽北朝鮮住民の大規模な脱出▽核を含む大量破壊兵器(WMD)の流出▽洪水・地震など大規模な自然災害――。
別の消息筋によると、韓米情報当局は最近、北朝鮮関連情報交流協議に向けた実務レベルのチャンネルを稼働し、北朝鮮内部の権力構図を評価した。両国は金委員長の健康がある程度好転し、委員長の死去などの急変事態は発生しない、との判断を暫定的に下しているという。
また金委員長の重病説以降、朝鮮労働党と軍部一部の人物が入れ替わるなどの変化があったものの、権力構図そのものに変化をもたらすほどではないという意見をまとめた。
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