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在韓米大使館に「白い粉」入り封筒届く

 ソウルの在韓米大使館に24日、白い粉が入った不審な封筒が届き、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)など関係機関が取り調べている。

警察庁などが26日に伝えたところによると、在韓米大使館側は24日午前11時30分ごろ「本館裏側の別館で郵便物を開封していた職員が白い粉が入った封筒を見つけた」と鍾路(チョンロ)消防署などに申告、米テキサス州の消印がある封筒には白い粉以外に異物は入っていなかったという。

鍾路消防署は化学兵器や爆弾の除去などにあたる消防車3台と救急車2台を現場に出動させた。マスクと消防服を着用した消防員が現場に到着し、特殊ドラム缶に入れた後、ソウル市保健環境研究院に送った。同院が行った有害物質「リシン(ricin)」に関する検査では陽性・陰性反応が交互にあったという。粉は保健福祉部傘下の疾病管理本部に送られ、精密分析中だ。


リシンはトウゴマの種子に含まれる毒性の糖たんぱく質で、血中に浸透すれば胃や肺の出血を引き起こし、72時間以内に死亡する。しかし少量を空気を通して吸入した場合は人体の被害はほとんどない。疾病管理本部側は「成分と人体への有害性は週末ごろ正確に分かる」と伝えた。

在韓米大使館側は「24日、パウダー(粉)入りの郵便物を受けとったのは事実だが、その成分が何かはまだ分からない」と説明した。オバマ米次期大統領の就任を控え、今月8日から欧州・日本など19カ国の米大使館に粉入りの郵便物が届いている。

大半が小麦粉などの無害物質と判明したが、東京やチェコのプラハに郵送された郵便物の粉には毒性があったことが確認されている。米国では01年に炭そ菌入りの郵便物がマスコミ各社と米議員らに送りつけられ、5人が死亡している。



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