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米、北の核保有自体は容認…危険国家への転身を懸念(1)



「米国は北朝鮮の核保有自体を大きな脅威とは見なしていない。米国が最も懸念するのは、北朝鮮の核技術や核物質がシリアなど危険な国家に転身または拡散することだ」--。

米ジョンズ・ホプキンス大学のドン・オーバードーファー韓米研究所長(77)は17日、中央日報の金永煕(キム・ヨンヒ)大記者との対談で、こうした見方を示した。これは北朝鮮の核の「完全廃棄」を目指す韓国政府の立場に反する。


同氏はこの日、ソウル乙支路(ウルチロ)の焼肉専門店「又来屋(ウレオク)」で、元米国特派員の韓国人ジャーナリストの集い「韓米クラブ」(会長:奉斗玩)のメンバーら7人との夕食会に出席した後、金記者との対談に臨んだ。夕食会と対談はおよそ2時間にわたって行われた。

オーバードーファー所長は16日、金大中(キム・デジュン)元大統領のノーベル平和賞受賞8周年を記念するイベントに出席するために来韓した。

金:ゲーツ米国防長官は最近、外交専門紙「フォーリン・アフェアズ」誌への寄稿で「北朝鮮はいくつかの核爆弾を製造した」という認識を表した。米国防総省もアジアの核保有国リストに北朝鮮を含めた。米政府が北朝鮮を核保有国に認めるものなのか。

オーバードーファー:敏感な懸案だ。米政府は北朝鮮の完全な非核化を望む。しかし北朝鮮がすでに保有済みの核兵器を完全になくすというのは非現実的で、当分実現の可能性もない。米国は北朝鮮の核保有を認めないながらも、ある程度容認する姿勢を堅持するだろう。正確に言うと、北朝鮮の核保有を積極的に認める(recognize)ことはないものの、そうした現実を消極的に受け入れる(accept)ことができるということだ。

金:米国の立場は「北朝鮮の核兵器を完全に廃棄すべきだ」という韓国政府の立場とは明らかに差がある。

オーバードーファー:条件が成熟すれば、北朝鮮が核開発計画のかなりの部分を廃棄する可能性はあるとみられる。しかし、すべての核開発計画をあきらめることはないだろう。米政府は、内部的に、北朝鮮の核保有をある程度認める雰囲気だ。



米、北の核保有自体は容認…危険国家への転身を懸念(2)

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