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北朝鮮の軍部が17日、開城(ケソン)工業団地を訪問し「(開城工業団地の人員削減と陸路通行遮断など12月1日に取った諸措置は)一時的かつ感情的で象徴的な措置ではない」と明らかにした。
工業団地の関係者によると、この日北朝鮮・国防委員会議の金英徹(キム・ヨンチョル)政策室局長(中将)ら一行7人が工業団地を訪問し「(12月1日の措置は)6.15宣言(2000年6月15日に金大中当時大統領と金正日・北朝鮮国防委員長が合意、発表した共同宣言)、10.4宣言(昨年10月4日の南北首脳宣言)に対する韓国当局の誤った認識と反共和国、反平和的な態度による」と強調し、このように述べた。
金局長ら一行は同午前、異例に入居企業の法人長ら150人と同団地内の管理委員会講堂で面談し、約50分にわたって北朝鮮側の立場を直接説明し、質問も受けた。入居企業の法人長らによると、金局長はこの会同で「12月1日の措置は▽翻意▽ビラまき▽北朝鮮を標的にした軍事訓練--など韓国当局の誤った態度に対し、はっきりとした立場を伝えたものだ」とした上で「韓国当局が誤った道へ進み続ける場合、より厳しい措置を取るかもしれない」と警告した。
同氏は今年7月に金剛山(クムガンサン 北朝鮮南東部の観光地)で発生した韓国人女性観光客射殺事件についても「軍事地域に無断侵入した韓国人に対し、兵士が軍事規則を守っただけのことなのに、韓国側が不当な主張をし続けている」と非難した。金局長はまた「韓国側には、北朝鮮が工業団地のために頭を悩ませているという認識があるが、そうした悩みはまったくない」とも強調した。
北朝鮮はこれまで「開城工業団地なしにも北朝鮮は生きていける」と主張してきた。金局長ら一行は韓国側のマスコミについても「状況悪化に責任がある」とし、強い不満を表明した。
北朝鮮軍部、開城工業団地を訪問…なぜか?(2)
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