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年末を控えて為替レートの動きは予測が不可能な状態だ。 非常に多くの変数が作用するためだ。 その相当数は、韓国の影響が及ばない外部の変数であるため、予測はさらに難しい。
ある経済研究所の外国為替専門家は、経常収支黒字、米国・日本・中国との通貨スワップ、ドル安などを取り上げて「今後は韓国ウォンが値上がりする」と予想しながらも、「しかしウォン安へ動く可能性も排除できない」と付け加えた。 輸出不振、外国人投資家の株売りなどが韓国ウォンの値下がり要因になるということだ。 他の外国為替専門家も似た予想をしている。
すべての専門家の共通した見方は「通貨危機以降の最安値だった先月24日(1ドル=1513ウォン)以上に値下がりすることはない」という点だ。 韓国ウォンが底を打ったということだ。
実際、15日のソウル外国為替市場で、韓国ウォンは対ドルで前日比5.5ウォン値上がりした1ドル=1367ウォンで取引を終えた。 ウリ銀行のクォン・ウヒョン課長は「株式市場で外国人投資家が約1100億ウォンを買い越したことで、韓国ウォンは取引時間中、一時40ウォン以上値上がりし、1330ウォン台をつけた」とし「しかし輸入企業が決済用ドルを買って値上がり幅が縮小した」と話した。
もちろんこれとは違う見方もある。 クレディ・スイス(CS)は「短期的に韓国ウォンは1ドル=1500ウォンまで値下がりする可能性もある」と予想した。 メリルリンチも年末の為替レートを1ドル=1450ウォンと提示した。 しかし来年末のレートについてはCSが1350ウォン、メリルリンチは1300ウォンと予想した。 韓国ウォンが年末には現在より値下がりする可能性があるが、来年はやや回復するという意見で一致している。
韓国金融研究院のソン・ジェウン研究委員は「金融危機が落ち着けば、来年末には韓国ウォンは1ドル=1000ウォンまで回復する」とし「ただ、世界的な景気沈滞によって輸出主導の韓国経済がどれほど打撃を受けるかによる」と話した。
三星(サムスン)経済研究所のファン・インソン研究委員は「韓国ウォンが突然値上がりすることはないだろうが、これまで過度に値下がりしていた面があるため、来年は徐々に安定していくだろう」と予想した。
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