|
米国現地では、7日のLAタイムズ紙に続き、8日には唯一の全国紙であるUSAトゥデーにも2009ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の案内広告が全面に掲載された。チケットの前売り開始を知らせ、いち早く米国野球ファンの関心を集めるための広告だった。
ところが今回の紙面広告で、大リーグが主導しているWBC大会組織委側は、2006年第1回大会のベスト4に続き、今年の北京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得した韓国野球を軽視する姿を見せ、韓国人ファンを失望させている。
ESPNラジオ放送広告では、韓国を代表する参加予定選手に朴賛浩(パク・チャンホ)の名前が取り上げられた。 しかし紙面広告では、よく見ないと韓国代表チームを見つけるのも難しいほどだった。
日本のイチロー、ドミニカのオルティス、そして米国のジーターの3選手の写真が大きく載せられているが、韓国はイタリア・オーストラリアなどとともに「その他の参加国」扱いだ。 韓国の写真といえば、広告の左下段の米国代表ジーターの頭の上に、選手らが第1回大会の日本戦で勝って喜んでいる場面が小さく載せられているだけだ。
大リーグと韓国野球の関係はますます遠ざかっている。 1994年に朴賛浩がLAドジャースのユニフォームを着て以来、大リーグは韓国市場で放送中継料を中心に現在まで1億ドル、当時の為替レートで計1000億ウォン以上の収入を得ている。 テレビにインターネットまで加えると、今年の中継料だけでも1000万ドル、約100億ウォンを超える。
しかし大リーグは韓国で最高水準の野球クリニックを一度も開いたことがない。 中国に対して野球場の建設を支援し、3月にオープン戦を開催したのとは対照的だ。 北京での試合にはLAドジャースの朴賛浩を先発させ、マーケティングに活用した。
韓国野球の国際的地位の確保と大リーグとの関係の確立が急がれる。 世界大会を彩るだけで終わってはならない。 韓国野球委員会(KBO)の外交力が発揮されなければならない時期だ。
この記事を読んで…