‘フィギュアの妖精’キム・ヨナ（１８、軍浦スリ高）がグランプリファイナル３連覇に向けスタートした。

キム・ヨナは１０日午後、高陽市（コヤンシ）のオウルリムヌリスケート場で初の公式練習を行った。前日の９日に練習用リンクで行った非公式練習でショートプログラムを練習したキム・ヨナは、午後８時半ごろにメーンリンクに入り３０分にわたりリンクを駆け回った。

「死の舞踏」に合わせ練習を始めたキム・ヨナは、トリプルフリップ－トリプルトゥループの連続ジャンプとトリプルルッツなど、ジャンプを無難に成功させ気持ちの良いスタートとなった。‘表現力の達人’らしく、旋律に合わせた表情、手足の先まで集中した演技で取材陣の耳目を集中させた。


練習後、キム・ヨナは「世界ランキング３位以内の選手とは会わないグランプリシリーズと違い、ファイナルではトップランカーが出演するのでやや緊張した。しかしきょうの練習ではみんな無理しないようだった。まだコンディションは１００％ではないが、あした休めばよくなるだろう。リンクの質と雰囲気は海外と特に違いはなかった」と感想を述べた。

キム・ヨナのライバル、浅田真央（日本）は名古屋を出発した飛行機が遅延したため練習時間に遅れて到着した。遅れただけに練習にはより慎重な姿勢を見せた浅田は、時間不足を補うかのように練習時間が終了しても最後までリンクに残り練習をこなしていた。

浅田は、「トリプルアクセルの回転数が足りないといわれるが満足している。過去の大会のようにさえできればよい。キム・ヨナとはグランプリで３回目の顔合わせがキム・ヨナのホームで行われるが、同じリンクの上に立つだけにすばらしい競争のために努力したい」と期待感を示した。