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国宝第1号・崇礼門(スンレムン、南大門)の復旧作業が10日から本格的に始まる。焼失から10カ月ぶりとなる。
文化財庁は10日、江原道三陟市濬慶墓(カンウォンド・サムチョクシ・チュンギョンミョ)で崇礼門復旧に使われる金剛(クムガン)松を伐採すると9日、明らかにした。朝鮮(チョソン、1932~1910)の太祖・李成桂(イ・ソンゲ)の5代先祖の墓周辺は韓国で最も品質の良い金剛松の群落がある。高宗の時代に行われた景福宮(キョンボックン)の修理工事と1961年の崇礼門修理工事の際にも濬慶墓の金剛松が使用された。文化財庁は600年前に崇礼門が築造された際も同様に、濬慶墓の金剛松が使用されたものと推定している。濬慶墓周辺の20本が2009年3月までに伐採される。乾燥させて切った後、崇礼門の柱や大梁など主要材料として使われる。金剛松を寄贈したシン・スンベさん(60)は「国宝第1号である崇礼門の復旧に自分が育てた松が使われることになりうれしい」と話している。
9日午後、火災から10カ月ぶりに訪れた崇礼門では発掘作業の真っ最中だった。崇礼門周辺には1~3メートルの深さの穴があちこちに掘られていた。3人1組で発掘作業を1日行えば、3.3平方メートル(1坪)を約50センチ掘ることができるという。文化財庁は発掘とともに国内外の文献調査や考証作業などを経て、2009年末までに崇礼門の設計を終える計画だ。
2010年からは門楼復旧や周辺の城郭復元などの工事がスタートする。周辺の整備が完了する2012年末に再び崇礼門は姿を見せる。キム・チャンジュン崇礼門復旧団長は「復旧が完了したら、ドイツのベルリンの壁のように、瓦や木の端など残骸の一部を市民に分ける検討をしている」と明らかにした。
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