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【噴水台】3人の男



米国大統領だったフランクリン・ルーズヴェルトはニューディール政策の主人公だ。 その裏には3人の助演が隠れている。 理念と出身背景は全く違うが、ともに汗と熱情を捧げた。 ルーズヴェルトは3人をうまく動かしてニューディールを成功させた。 ニューディールの‘頭脳’といえば断然、最側近参謀だったハリー・ホプキンス特別補佐官だ。 ニューディールの企画者である彼は当時、失業者の90%を救済する青写真を描いた。 確実な仕事の処理に加え厚い信任で、第2次世界大戦の後始末まで引き受けた。事実上の権力序列2位だった。 しかしホプキンスは徹底した社会主義者だった。 直接スターリンと接触するほどだった。 彼の死後、KGB秘密文書が公開され、ソ連のスパイという疑惑が浮上した。

ニューディールの‘左腕’はヘンリー・モーゲンソウ財務長官だ。 彼はニューヨーク州最大の農場主だった。 隣の農場のルーズヴェルトと以前から親しかった。 コーネル大出身の彼は古典経済学に心酔した。 ケインズ経済学にはあらゆることに反対した。 このため当初ニューディール政策を快く思っていなかった。 しかし財務長官になってから大きく変わった。 執務室の机に「経済回生!」という言葉を貼って公共投資の拡大に最善を尽くした。 11年間、ニューディールに必要な膨大な予算を無理なく調達した。 モーゲンソウは米歴史上最高の財務長官として記憶されている。


ニューディールの‘右腕’といえばハロルド・アイクスだ。 民主党出身のルーズヴェルトとは違い、共和党所属だ。 ルーズヴェルトは目をぐっと閉じて彼をニューディールの現場司令官である内務長官に就かせた。アイクスはフーバーダムをはじめ、道路・橋・学校・病院の建設など数多くのニューディール事業を総括した。 所属する共和党がニューディール事業を批判すれば、正面衝突も辞さなかった。 彼の別名は「正直なハロルド」。 無能で腐敗した官吏はすぐにつまみ出し、議会には絶対に必要な予算だけを正確に要請した。 議会は彼が出した予算案なら何も言わずに承認した。

バラク・オバマ米次期大統領の包容人事が話題だ。 政敵のヒラリーを引き込み、共和党出身の国防長官を留任させた。 それでもルーズヴェルトには及ばない。 ルーズヴェルトは社会主義者の頭脳を借り、共和党と古典経済学者の手足を動かし、ニューディールの夢を実現させた。 李明博(イ・ミョンバク)政府も政策だけで言えばニューディールや新ニューディールに比べても遜色はない。 減税と財政拡大、韓米通貨スワップにいたるまで総合ギフトセットだ。 やはり問題は人間のようだ。 韓国の内閣と青瓦台(チョンワデ、大統領府)はなぜ「キャンプ」出身者で満杯なのか。



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