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原材料価格とドルの急騰で「むなしい商売」

第3四半期の企業の収益性が大幅に悪化したことが示された。ウォン安ドル高の急進行に原材料価格の上昇まで重なったためだ。外形は大きくなったが、利益が減るなど中身はなく、負債比率も拡大し財務構造も悪化した。

韓国銀行が4日に明らかにしたところによると、上場・登録企業1600社余りを対象に第3四半期の経営実績を分析した結果、昨年の同じ時期に比べ売上は28.6%増えた。伸び率は前四半期より3.8ポイント上昇した。しかし収益性では後退している。営業利益率は5.9%で前四半期より1.7ポイント下落した。1000ウォンの売上で76ウォンの利益が出ていたものが、59ウォンしか残らなくなった。売上は伸びても営業利益として残る部分はむしろ減ったことになる。

原材料価格とドルが急騰したことで製品価格も上がったため売上は増えた。さらに輸出も好調だった。しかしこれは原価負担という‘ブーメラン’として戻り、営業利益を食いつぶしてしまった。為替差損などが反映された純利益では影響がさらに大きい。純利益率(税引き前)は2.8%で、前四半期(6.7%)から大幅に下がった。調査対象のうち製造業の場合、為替差損は4兆3000億ウォン(約2670億ウォン)、派生商品による損失は1兆1600億ウォンだった。


財務構造も悪化した。9月末現在で負債比率は104.3%に上がった。自己資本よりも借入が多くなったということだ。負債比率が100%を超えたのは2004年第2四半期以降では初めてだ。国内企業の負債比率は1997年の通貨危機当時に400%を超えた後、順調に下がっていたが、今年に入りまた上昇傾向に乗っている。

韓国銀行のパク・ジンウク企業統計チーム長は、「ドル高が進みウォンに換算した外貨建て負債の規模が膨らみ、借入金も増えたため。しかし製造業の負債比率が120%を超える米国や日本などと比較すればまだ良好な方だ」と説明している。



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