▲知的障害3級のイ・ウンジンさん 高校卒業後、家に閉じこもっていたが、職業教育を受けながら口数が増え、表情も明るくなった。 |
2日午後、ソウル瑞草区(ソチョグ)のオフィステル。 カフェのように飾られた20坪ほどの部屋。 イ・ウンジンさん(31)がコーヒーをテーブルにサービングした。 「お待たせいたしました。こちらコーヒーでございます」。 イ・ウンジンさんは客を演じる講師イ・ジョンスクさん(26)の目を見ながら笑顔で話した。 顔は笑っているが、緊張した表情は歴然だった。
知的障害者(3級)のイ・ウンジンさんは、女性部が障害者の社会進出を支援するために10月1日から開始した10週間のバリスタ(コーヒー専門家)養成課程(無料)に通っている。 一週間に3回、計200時間のこの課程には、イさんのほかにも10人の女性障害者が参加している。
イさんは障害者福祉館の紹介でここに通い始めた。 イさんはここに来るまでほとんど毎日、家に閉じこもっていた。 高校を卒業した後、唯一の友人はラジオだった。 イさんが職業訓練を受け始めたのは今年の春。 バリスタ課程を始めてからは周囲の視線も気にならなくなり、口数も増えた。 コーヒーの話になると目を輝かせて関心を見せる。 イさんは「将来は母と一緒に小さなコーヒーショップを持ちたい」と語った。
障害があるからといって夢が消えるわけではない。 職業を持って人と交流するのは障害者の素朴な夢だ。 しかし学ぶ機会は少なく、現実の壁は高い。
「バリスタになって自分の力で生きたい」(2)
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