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韓国の各民間団が飛ばしたビラを回収するために、北朝鮮当局が人民軍まで動員した「ビラとの戦争」に乗り出したと米国の自由アジア放送(RFA)が2日、報じた。
同放送は、中国内の北朝鮮消息筋の言葉を引用し「黄海南道長淵郡(ファンヘナムド・チャンヨングン)、竜淵郡(ヨンヨングン)など海辺に(ビラが)たくさん落ちていて、大騒ぎとなっている」とした後「当地では軍隊も朝、起床後に朝の運動として(ビラを)拾い、食糧取り締まりの要員らも監視している」と伝えた。長淵郡、竜淵郡は白リョン島(ぺクリョンド)と最も近い地域だ。
同筋はまた「かつては住民にビラを発見したら即刻保衛部などに届けるよう指示していたが、今は拾わずに場所を申告するよう命じている」とし「酒を飲む際、ビラに触れたある農民は、保衛部に連行され8年の教化刑に処せられた」と報じた。続いて「秋季の食糧取り締まりのために組織された保安署の糾察隊も、通行人の手荷物の中を検査し、ビラ散布地域を通過する場合の注意事項まで伝えている」と説明した。
この日、韓国の自由北韓運動連合、拉北者(北朝鮮へ拉致された人)家族の集いなどは京畿道坡州市臨津閣(キョンギド・パジュシ・イムジンガク)でビラの再散布に踏み切った。この過程でビラまきの中断を求める韓国進歩連帯など進歩派団体のメンバーら30人と衝突し、パク・サンハク自由北韓運動連合代表が空中にガス銃を発砲するなど1時間ほど激しく対立した。
◇朴ヒ太代表「散布する人と対話する」=与党ハンナラ党の朴ヒ太(パク・ヒテ)代表はこの日、ソウル外信記者クラブが韓国プレスセンターで開いた記者会見で「即刻ビラを飛ばす人々との対話に臨む」とした上で「その人々の衷心を誰よりも深く理解するものの、ビラまきが、北朝鮮が掲げている‘南北(韓国・北朝鮮)関係停滞の最も大きな原因’の一つだ」と述べた。
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