金泳三(キム・ヨンサム、YS)、金大中(キム・デジュン、DJ)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領らと李明博(イ・ミョンバク、MB)大統領。
これら前職・現職大統領の間に28日、激しい攻防が繰り広げられた。
「盧前大統領側近の不正行為への捜査」と「現政権の北朝鮮関連政策の基調」が当面の発端だ。
これらは鋭い批判と危険の水位を超えた反論を交わしあった。互いにかみつき続ける激戦だった。YSはこの日、久々に個人の論評を出した。DJの前日の発言を問題視した。
DJは民主労働党の役員らに「民主党、民主労働党、市民・社会団体が固く連携し広範囲な民主連合を結成して、(李明博政権の)逆走を阻止する闘争を行えば必ず成功する」「地下資源、観光、労働力などで、北朝鮮は‘豊富な鉱脈’も同然だ」と述べた。また「李明博政権の‘非核・開放3000’構想(北朝鮮が非核化と開放に成功すれば年間所得3000ドルに達するようにするという新政権の政策)は、失敗したブッシュ米大統領の政策だ」として李大統領を批判した。
YSは「生き地獄の北朝鮮を豊富な鉱脈だなんて、マヌケもいいところだ」と厳しく言い放った。そして「失った10年への断固とした審判として、政権が変わり、屈辱的な対北政策を正そうとすると、これに反発しているものだ」とした後「何をどれだけ恐れていて、これまで独裁者の金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長のスポークスマン役を一貫して務めているものか、国民が疑っている」と付け加えた。
盧前大統領も口を開けた。同氏は金海烽下(キムヘ・ポンハ)村の自宅前で、不正にかかわった疑惑がもたれている実兄、建平(コンピョン)氏のことに触れた。同氏は「兄は検察で捜査を受けるだろう」と話した。それから「強い力を使う際には節制すべきだ」というコメントもした。李大統領を狙った言葉だ。
韓国の政治史で、前職・現職大統領が対立するのは馴染みのある風景だ。与野党間で政権交代が行われたYSとDJの対立の溝は深い。「政権再創出」のケースだった全斗煥(チョン・トファン)⇔盧泰愚(ノ・テウ)、盧泰愚⇔YS、DJ⇔盧武鉉のときも同じことが繰り返された。かつては主に査察のレベルだった。不正清算という名分から、前職大統領と周辺の人々に刃が向けられた。近ごろ盧武鉉前大統領の側近が相次いで検察に召喚されている。
最近では、政策をめぐっても、前職・現職が熱く対立する場面が頻繁にある。「対北送金事件」に特別検察官を導入する問題をめぐってDJと盧武鉉前大統領が対立したことや、米国産牛肉問題に対し盧前大統領と李大統領が感情的にやり取りしたことが、その例だ。盧前大統領が李大統領の対北政策について「国家のCEO(最高経営責任者)が約束を守らない」と批判したこともある。
政界では「数百万人の支持を受けたこれらの露骨な対立は、結局国民統合を阻害しうる」と懸念する。与党では「盧建平氏疑惑」をめぐり、「前職大統領の側近だからといって例外にはならないだけに、明々白々と真実を究明すべきだ」(与党ハンナラ党の尹相炫スポークスマン)という声と、「経済危機であるだけに統合を考えるべきだ」という意見に分かれている。
◇「DJ、品のある取り組み方を」=李会昌(イ・フェチャン)自由先進党総裁はDJの発言について「前職大統領として度量の広さに欠けた発言」と批判した。李総裁はこの日、同党役員ら5人との会議で「いかにして、前職大統領が野党と市民団体に反政府闘争を扇動する発言をできるのか」とし、このように述べた。李氏は「政権がうまくやっているかどうかを離れ、こうした言動は全く役に立たない」とした上で「前職大統領らしく、品のある取り組み方を取ってほしい」と声を高めた。同氏はDJが李明博政権の対北政策を批判したことに関しても「非核・開放そのものも否定するのか」とした後「前職大統領としてあり得ない、極めて嘆かわしい発言だ」と批判した。
これら前職・現職大統領の間に28日、激しい攻防が繰り広げられた。
「盧前大統領側近の不正行為への捜査」と「現政権の北朝鮮関連政策の基調」が当面の発端だ。
これらは鋭い批判と危険の水位を超えた反論を交わしあった。互いにかみつき続ける激戦だった。YSはこの日、久々に個人の論評を出した。DJの前日の発言を問題視した。
DJは民主労働党の役員らに「民主党、民主労働党、市民・社会団体が固く連携し広範囲な民主連合を結成して、(李明博政権の)逆走を阻止する闘争を行えば必ず成功する」「地下資源、観光、労働力などで、北朝鮮は‘豊富な鉱脈’も同然だ」と述べた。また「李明博政権の‘非核・開放3000’構想(北朝鮮が非核化と開放に成功すれば年間所得3000ドルに達するようにするという新政権の政策)は、失敗したブッシュ米大統領の政策だ」として李大統領を批判した。
YSは「生き地獄の北朝鮮を豊富な鉱脈だなんて、マヌケもいいところだ」と厳しく言い放った。そして「失った10年への断固とした審判として、政権が変わり、屈辱的な対北政策を正そうとすると、これに反発しているものだ」とした後「何をどれだけ恐れていて、これまで独裁者の金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長のスポークスマン役を一貫して務めているものか、国民が疑っている」と付け加えた。
盧前大統領も口を開けた。同氏は金海烽下(キムヘ・ポンハ)村の自宅前で、不正にかかわった疑惑がもたれている実兄、建平(コンピョン)氏のことに触れた。同氏は「兄は検察で捜査を受けるだろう」と話した。それから「強い力を使う際には節制すべきだ」というコメントもした。李大統領を狙った言葉だ。
韓国の政治史で、前職・現職大統領が対立するのは馴染みのある風景だ。与野党間で政権交代が行われたYSとDJの対立の溝は深い。「政権再創出」のケースだった全斗煥(チョン・トファン)⇔盧泰愚(ノ・テウ)、盧泰愚⇔YS、DJ⇔盧武鉉のときも同じことが繰り返された。かつては主に査察のレベルだった。不正清算という名分から、前職大統領と周辺の人々に刃が向けられた。近ごろ盧武鉉前大統領の側近が相次いで検察に召喚されている。
最近では、政策をめぐっても、前職・現職が熱く対立する場面が頻繁にある。「対北送金事件」に特別検察官を導入する問題をめぐってDJと盧武鉉前大統領が対立したことや、米国産牛肉問題に対し盧前大統領と李大統領が感情的にやり取りしたことが、その例だ。盧前大統領が李大統領の対北政策について「国家のCEO(最高経営責任者)が約束を守らない」と批判したこともある。
政界では「数百万人の支持を受けたこれらの露骨な対立は、結局国民統合を阻害しうる」と懸念する。与党では「盧建平氏疑惑」をめぐり、「前職大統領の側近だからといって例外にはならないだけに、明々白々と真実を究明すべきだ」(与党ハンナラ党の尹相炫スポークスマン)という声と、「経済危機であるだけに統合を考えるべきだ」という意見に分かれている。
◇「DJ、品のある取り組み方を」=李会昌(イ・フェチャン)自由先進党総裁はDJの発言について「前職大統領として度量の広さに欠けた発言」と批判した。李総裁はこの日、同党役員ら5人との会議で「いかにして、前職大統領が野党と市民団体に反政府闘争を扇動する発言をできるのか」とし、このように述べた。李氏は「政権がうまくやっているかどうかを離れ、こうした言動は全く役に立たない」とした上で「前職大統領らしく、品のある取り組み方を取ってほしい」と声を高めた。同氏はDJが李明博政権の対北政策を批判したことに関しても「非核・開放そのものも否定するのか」とした後「前職大統領としてあり得ない、極めて嘆かわしい発言だ」と批判した。
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