タイ政府が２７日、反政府デモ隊が占拠したバンコクの２空港に対して非常事態を宣布した。

兵力を動員してでも空港を占拠しているデモ隊を解散させるということだ。タイ憲法は非常事態が宣布された地域に対しては総理が市民の基本法を制限して兵力を動員することができるよう規定している。

反政府デモ隊は３日間、スワンナプーム国際空港を占拠したのに続き、国内線空港であるバンコクのドンムアン旧国際空港も占拠し、国内線運航が中断された。このために韓国人２０００人ら外国人６０００人余りが現地で足止め状態だ。また軍部が軍首脳部を更迭しようとする政府の計画に反発してクーデターを起こすといううわさが拡散している。タイの軍当局の否認にもかかわらず軍の兵力がこの日、移動を始めたという目撃談も出て政情はますます不安になっている。これにともない投資を断念する外国人も増え、タイ経済は急激に落ち込んでいる。来月に予定されたアセアン＋３（韓国・日本・中国）首脳会談も延期される見通しだ。