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経常収支過去最大の黒字にも為替相場は変動せず

外為市場に2つの好材が同時に現れたが、市場の反応は予想より鈍かった。赤字が続いていた経常収支は過去最大規模の黒字に急転した。先月末に締結された韓米通貨スワップを通じても‘ドル輸血’が行われる予定だ。2つとも国内にドル供給が増えるという意味だ。しかしこの日の為替相場は前日より2.1ウォンのウォン高ドル安にとどまった。韓国シティ銀行エコノミストのオ・ソクテ氏は、「2つとも明るい面とともに暗い面を持っている。経常収支黒字にもかかわらず、資本収支が過去最大の純流出を記録した点が心配な部分だ」と話す。

商品収支は黒字を計上したが、これも市場の渇きを癒すには至らずにいる。ドルを持ち込む輸出企業が先物為替取引ですでに市場にドルを売っているケースが多いためだ。

経常収支黒字基調がいつまで、どれだけの規模で続くかも未知数だ。先月の過去最大の黒字の立役者は輸出よりは、最近1バレル当たり40ドルレベルまで落ち込んだ国際原油価格だ。輸出入の増加傾向を維持しながら得た‘拡張型黒字’ではなく、同時に減りながら達成した‘縮小型黒字’ということだ。


短期的には通貨スワップを通じて米国から入ってくるドルが恵みの雨になるものとみられる。経常収支黒字と合わせ長期的に市場を安定させる効果を出すだろうとの分析だ。

しかし必ずしも明るい面だけがあるわけではない。当初は‘安全弁’の性格だった通貨スワップを実際に使わなくてはならないほど最近の外貨資金市場の環境は悪化していることを裏付けてもいる。為替相場は最近1ドル=1500ウォンレベルを前後しており、韓米通貨スワップ締結以前の状態に戻っている。



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