|
◆国内では道路走行できず=今後、米国の道路を走ることになる国産電気自動車だが、国内では冷遇されている。 最高時速が60キロに達しない近距離移動用の低速電気自動車は、道路の円滑な流れを妨げるうえ、一般自動車の安全基準を満たしていないという理由で、路上走行が禁止されているからだ。 このため国産電気自動車はゴルフ場用の電動カートにとどまっている。 これまで5000台余りの電気自動車を国内ゴルフ場に販売していr。 今年上半期には契約基準75%のシェアで日本電気自動車会社を上回り、ゴルフカート市場で1位になっている。
国土海洋部の周ヒョン鍾(チュ・ヒョンジョン)自動車政策課長は「時速80キロ以上で走行でき、完成車の安全基準を満たした電気自動車は、現法規上、道路を走行できるので、政府はこのような電気自動車の開発を支援している」とし「米国の中小都市の道路のように車の通行が少ないところでは低速電気自動車の道路走行が可能だが、道路事情が異なる国内ではこれをベンチマーキングすることはできない」と述べた。
これに対し電気自動車専門家の張舜興(チャン・スンフン)KAIST(韓国科学技術院)副総長は「高速道路を走るわけでもないのに、政府は低速電気自動車にあまりにも厳しい基準を置いている」とし「化石燃料を使用する自動車に比べ、環境の面でもよく経済性も優れた低速電気自動車を国内主力産業に育成するのがよい」と主張した。 さらに「欧州連合(EU)では電気自動車を四輪自転車と規定し、ブレーキや安全ベルトなど基本的な安全装備さえ装着すれば道路走行を認めている」と説明した。
米国では51州のうち47州が電気自動車の道路走行を認めている。 現在、一部の国会議員が低速電気自動車の道路走行を認める方向で議員立法を準備している。
<カバーストーリー>米国警察、韓国の電気自動車に乗る(1)
この記事を読んで…