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「世界野球4強神話」の再現はマウンドにかかっている。 難航しながらもコーチングスタッフの構成を終えた金寅植(キム・インシク)WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)代表チーム監督の視線は、すでに選手の選抜に向いている。 特に投手陣の構成に頭を悩ませている。
短期戦の勝敗は投手力で決まる、というのが金監督の考えだ。 第1回大会(06年3月)30人だった選手エントリーが第2回大会(09年3月)では28人に減ったが、金監督は「投手をできるだけ多く含めなければならない。 第1回大会の13人よりも多い投手を選抜する」と述べた。
金監督は「投手力が心配だ。 柳賢振(リュ・ヒョンジン、ハンファ)、金広鉉(キム・クァンヒョン、SK)ら若い投手が成長しているが、まだ経験が足りない。 WBCは各国のメジャーリーガーが参加するため、特に経験が重要になる」と憂慮を表した。
第1回WBCで金監督は朴賛浩(パク・チャンホ)・徐在応(ソ・ジェウン)・金炳賢(キム・ビョンヒョン)・具台晟(ク・デソン)・裴英洙(ペ・ヨンス)・孫敏漢(ソン・ミンハン)・朴明桓(パク・ミョンファン)など海外組と国内組で13人の最強マウンドを構築した。 第1回WBCの投手陣はアジア予選(1.00)、決勝ラウンド(1.67)ともにチーム防御率1位を記録し、4強進出に貢献した。
一方、第2回大会では林昌勇(イム・チャンヨン、ヤクルト)を除いて海外組投手を選抜するのは難しい。 朴賛浩は自由契約選手(FA)契約の結果しだいで、金炳賢は所属チームを見つけられず個人トレーニング中だ。
さらにWBCはエントリーのうち投手を少なくとも13人以上含めなければならず、独特の‘投球数制限規定’も設定されている。 各国のシーズン開幕を控え、投手の酷使を防ぐためだ。 先発投手の投球数は予選ラウンド65球、決勝ラウンド80球、準決勝・決勝95球以下に制限し、投球数によって1-4日間の休養期間を義務づけている。
結局、金監督は投手の経験が足りないという‘現実’とブルペン陣の比重が高い‘規定’を同時に考慮し、‘マウンド人海戦術’を選択する見通しだ。
【ニュース特集】WBC2009(ワールド・ベースボール・クラシック)
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