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「ゴールのプレッシャーもなくむしろ気楽です」
‘ゴールを決めるディフェンダー’の金根煥(キム・グンファン、22、横浜マリノス)のJリーグデビューゴールの感想だ。
192センチの長身で攻守両面で活用可能な金根煥は23日のジェフ千葉とのアウェー戦で、1ゴール1アシストを記録し、3対0での勝利に導いた。
北京オリンピックに出場した8月に横浜に入団してから6試合目で記録した初ゴールだった。
浦和レッズとの天皇杯予選で先発出場したことはあるが、リーグで得た初の先発の機会を逃さなかった。26日に日刊スポーツとの電話インタビューで、「ゴールを奪い自分をアピールできてうれしい」と話した。
慶熙(キョンヒ)大学在学中に日本に渡ってきたため意思疎通が大変で、すべてが不慣れだったが、3カ月無難に適応してきた。金根煥は、「球団でマンションと車を提供してくれ、チームメートもやさしく接してくれたので問題なく適応している。両親がよく日本に来て助けてくれるので大きな問題はない」と話す。
なによりも、‘ゴールを決めるディフェンダー’の元祖であるチームメートの中澤佑二を見て感じることだけでも1日1日が楽しい。2005年7月の東アジアカップでの韓日戦で韓国に敗北を抱かせた決勝ゴールを奪った中澤は、日本代表チームのディフェンダーとして活躍しながらも15ゴールを決める得点力を誇る。
金根煥は、「中澤選手は訓練場で会うたびに韓国語で『アンニョンハセヨ、ごはん食べた?』といつも先にあいさつしてくる。テレビで見るときは怖い印象だったが、同じチームでやっていると情に厚く茶目っ気があふれる」と印象を語った。
また、「逆襲を遮断したり、守備を調節するのを見てたくさん学び、感嘆した。中澤選手が攻撃に加わるタイミングやポジショニングなどを細かくチェックするなど、先輩の経験と貫禄を学んでいる」と述べた。
今シーズンを通してディフェンダーを務めた金根煥は、来シーズンからセンターバックとして復帰、守備ラインを陣頭指揮する。主軸のディフェンダーが抜けた空白を埋めるのだ。金根煥は、「いつもディフェンダーとしてトレーニングしている。冬季トレーニングから本格的に守備ラインと息を合わせらせそうだ」と話している。
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