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来年下半期に湖南(ホナム)線に投入される韓国製高速列車‘KTX-Ⅱ’が25日に初出庫した。国内の技術で設計・製作された初の高速列車で、時速300キロメートル台で走行できる。
国土海洋部と韓国鉄道公社はこの日、現代(ヒョンデ)ロテム昌原(チャンウォン)工場でKTX-Ⅱの出庫式を行った。今回の出庫で韓国は日本・フランス・ドイツに次いで4番目に時速300キロメートルで走る高速列車を直接製造・運営できる国になった。
現在運行中のKTXが20両編成なのに対し、KTX-Ⅱは10両編成で、必要に応じて2編成をつなげることができる。また従来のKTXで不評だった固定式で進行方向に背を向ける座席の代わりに回転が可能な座席を設置した。座席間隔も50ミリメートル広がり、車内にスナックバーも設けられた。
鉄道公社はKTX-Ⅱを実際の営業線で6カ月以上試運転し、不十分な点を補完した上で、来年上半期に湖南線に投入する予定だ。次いで電化工事が進む全羅(チョンラ)線の益山(イクサン)~麗水(ヨス)、京釜(キョンブ)高速鉄道2期区間の東大邱(トンデグ)~釜山(プサン)、慶全(キョンジョン)線の三浪津(サムランジン)~馬山(マサン)などに順次投入する計画だ。来年6月までに6編成60両が納品され、2010年6月までに残り4編成40両を鉄道公社に引き渡す。鉄道公社の沈爀倫(シム・ヒョクユン)社長代行は、「韓国型高速列車出庫で世界鉄道市場に国産鉄道技術力を立証する契機になった。トルコ・ブラジルなど海外進出にもつながるだろう」と述べた。
韓国製高速列車は1996年に先導技術開発(G7)の課題に選定された。2002年に試作車が作られ試運転に入り、2004年には最高時速350キロメートルを突破した。2005年12月には鉄道公社の高速列車購入入札でKTXの製造会社であるフランスのアルストームを抑え納品権を獲得した。
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