出前専門のチキン店「カンジョンイキガマッキョ」 |
不況で冷え込んだ消費心理を回復させる方法はないのか。 家計の支出のうち外食費を真っ先に減らす家族が増える中、これは外食業界の課題になっている。
10年以上前から住宅密集地域で食堂を経営してきたキム・ホンチャンさん(47)は先日、業種を変えた。 「33平方メートルの店舗で通貨危機当時も一日平均60万ウォン程度の売上を記録していたが、今年の春からは40万ウォンに落ちている」。外食を控える代わりに安い料理の出前が増えると考えたキムさんは、2500万ウォン(約17万円)を投資し、出前専門のチキン店「カンジョンイキガマッキョ」(www.gangjung.com)ソウル・ヤンピョン店をオープンした。 現在、一日90万ウォンの売上があるという。
◆住宅街よりオフィス密集地へ=会社員にとって昼食代はなくせない費用だ。 5000ウォン前後で一食を済ませるチゲ(鍋)専門店は不況時にも売上の変動がほとんどない業種。 06年にソウル江南(カンナム)オフィス密集地域でチゲ専門店「チゲエカムドン」駅三(ヨクサム)店(www.zzigae.com)をオープンしたソン・サンホさん(38)は「最近の売上は前年に比べて10%ほど増えている」と話した。 売上増加の要因は、負担にならない価格と飽きないメニューだ。 キムチチゲ、チョングッチャン、テンジャンチゲなどのチゲ類にナムル類が付く。 ここは会社員の会食場所としても人気がある。 ソンさんは「雨の日はドンドン酒(伝統酒)無料サービス」「水曜日はおつまみ無料提供」などのイベントやクーポンで客を増やしている。
京畿道安養市(キョンギド・アニャンシ)のオフィステルでチュオタン(ドジョウ汁)専門フランチャイズ「ナムォンゴル・ミダンチュオタン」(www.midang.co.kr)を経営するオ・ヨンロクさん(36)もオフィスビル入居の長所を実感している。 オさんは「最近は接待に利用する客が増えている」とし「一食の値段で、栄養もあり、安い料理という感じもしないため」と話した。
アイデア・低料金で不況を乗り越える店(2)
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