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イ・ソクジェ京仁美術館長(46)は‘刀マニア’だ。 中学生当時から刀剣に関心を持ち始めたイ館長は、父が所蔵していた刀剣を分解したり組み立てたりしていた。 国内最大の刀剣博物館「御剣堂」を運営中のイ館長に三国の刀の話を聞いた。
--中国の刀はどういうものか。
「比較的幅が広く、華麗で雄渾な感じがする。 清の剣は戦闘用というよりも装飾された宝剣が多い。 以前の時代に比べ、民間人の武器所持を厳格に禁じたからだ」
--‘侍文化’がある日本は。
「日本刀は刃が鋭く、先が上に反っているものが多い。 焼き入れで生じる刃文も日本刀の特徴だ。 その過程を通じて刃がより鋭く強くなるだけでなく、美しい模様も残る」
--朝鮮の刀の特徴は。
「一面は平らで、もう一面は中間部分が角ばった形でやや突き出ているものが多い。 これは刀の切削力を極大化させるための構造だ。 鞘は中国の刀剣よりも単純だが、さまざまな材料の特性を利用して耐久性を極大化している。 木の鞘全体に糸のように細く切った葦の茎を巻いた後、また薄く加工した魚皮や猪皮をかぶせる。 最後に漆塗りを応用して朱漆や黒漆で仕上げる。 軽くて丈夫な鞘だ」
--科学的な装置があるというが。
「簪式の装置を付け、刃が鞘から容易に抜けないようにしたのが朝鮮の刀の特徴だ。 特に朝鮮後期に登場したボタンクリップ式の装置は、ボタンを押さなければ刀を抜けない独創的な装置だった。 日本では明治維新以後に作られた刀にだけ見られる。 また360度回転する鉄の輪(腰に刀をつるすためにつけた輪型の装飾)を付け、日常生活では刀を体の後ろに回しておき、戦闘時にはすぐに態勢を整えられるようにしている」
--しかし朝鮮の刀が周辺国より劣るという話もあるが。
「朝鮮前期200年間ほど、朝鮮の刀剣は日本に比べて発達しなかったのは事実だ。 中央集権制の確立など先進的な政治と統治システムの発達、火砲など長距離新型武器の開発によって相対的に刀剣文化が発達しなかった」
韓中日の‘刀の三国志’(1)
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