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石油価格が下がったにもかかわらず消費は大幅に減ったことがわかった。
23日、韓国石油公社石油情報網(www.petronet.co.kr)によると、先月、国内でガソリンは492万9千バレルが売れ、昨年同月(541万5000バレル)より販売量が9%減った。国際石油価格と国内ガソリン価格が過去最高値を記録した今年の7月(-5.1%)より減少幅が大きい。経済が不安になり、市民たちが石油価格を惜しんで乗用車にあまり乗らなかった 。国内ガソリンスタンド平均ガソリン販売価格は7月第3週1949.7ウォンから10月最後の週には平均1627.7ウォンと16.5%下落した。
10月の軽油消費も昨年より18.5%減った。車だけではなく景気低迷で産業生産が打撃を受け、工場での軽油使用量も減っているからとみられる。統計庁によると米国発金融危機の余波などで今年の9月、我が国の鉱業・製造業実質生産は昨年同期間より0.8%減った。
軽油は今年の6月(-25.8%)と7月(-13.3%)にも大幅に消費が減った。当時は国際的に軽油価格が上がってガソリン価格と近い水準だった。すると貨物トラックなど軽油自動車の運転手たちが運行を減らし、消費も合わせて減っていった。しかし最近は軽油の価格が再びガソリン価格より安くなったが、消費は継続して減っている。ガソリンスタンド総合情報システムオーピーネット(www.opinet.co.kr)によると22日現在、全国のガソリンスタンド平均販売価格はガソリンが1リットル当たり1448.3ウォン、軽油1373.4ウォンと、ガソリンが74.9ウォン高い。
国内石油消費は減ったが、生産は逆に増えた。10月の生産がガソリンは26%、軽油は8%増加した。SKエナジーが今年の6月に入って蔚山で新しい精製高度化施設を稼働するなど、企業が生産用量を増やしたからだ。ある精油会社関係者は「輸出を最大限増やして生産分を処理しているが、近いうちに稼働率を落とさなければならない状況が来る」と述べた。
今年7月、1バレル当たり147.30ドルで過去最高値を記録したガソリンは22日、38.41ドルに下がった。2004年2月12日(36.97ドル)以後、4年9カ月ぶりの最低値だ。22日、ガソリン価格は原料であるドバイ油(41.91ドル)より1バレル当たり3.5ドル安かった。製品であるガソリン価格が原油価格に及ばない価格の逆転は、今月5日から半月以上続いている。大韓石油協会関係者は「ガソリン消費が早く凍りついたので、価格下落の速度が原油を追い越した」と述べた。「全世界自動車業界の構造調整と減産が避けられない。今後、石油製品の需要と価格はもっと下がるかもしれない」と見通した。
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