今年初め、韓国の中産層は大きな希望を抱いていた。生活もよくなり、株価も上がるという期待感だった。そしてこれまで頑張って働いて貯めたお金で積立式ファンドに加入し、一部は銀行から融資を受けてマイホーム購入の夢を描いていた。しかし米国発金融危機による全世界景気低迷の余波で韓国の中産層も困境に処している。所得は横ばいか減っているのに出ていくお金が増えた。加えて仕事を守ったり、新たに手に入れたりするのがこれまで以上に大変になっている。中産層が厚くなり豊かになることで元気な社会だ。これから経済危機を乗り越える主力部隊もやはり中産層だ。政府の政策が中産層を生かすことに焦点を合わせなければならないと指摘されている理由だ。
1.利子
第3四半期、利子として出て行ったお金は前年比17%増
A証券会社のキム某次長(40)は毎月末が恐ろしい。月給が入ってきても利子で半分近くが出ていってしまうからだ。昨年10月、家賃の40%である2億ウォンを借りてソウル敦岩洞にマンションを買った。毎月の利子が120万ウォン前後だったが、経済条件が悪化して金利も下がり、借金の返済には問題ないと考えていた。
しかし彼の予想は外れた。今年初めから貸出金利の基準になる譲渡性預金証書(CD)金利が年間8%台にはね上がった。元金はそのまま利子だけ月130万ウォン台に増えた。金融危機で銀行が資金難をきたし、貸出金利はずっと高い水準を維持していた。今月末にも131万ウォンを支払わなければならない。
ここに今年証市沈滞で毎年出ていた成果給も出なくなり、生活苦を強いられている 。キム次長は「12年注いだ個人年金を解約してでも借金を減らさなくてはいけない」と話す。統計庁によれば今年の第3四半期に全国の世帯が支給した平均利子額は、前年同期に比べて 17.2%も増えた。
2.資産
ファンド・住宅価格下落に加えて財産まで減る
2006年末、ソウル開浦洞に43平方メートルのマンションを8億ウォン(約5130万円)で買ったイ某さん(41)。198平方メートル規模の食堂を13年間経営してやっと買ったマイホーム。家に入る度に胸がいっぱいだった。しかし今は心配が山積みだ。8億ウォンで買った家が最近6億ウォンにもならないからだ。「住宅価格がこれ以上下がれば借金を除いて残るもののないただの箱になる」と心配する。
昨年9月、中国株式市場が熱いという言葉を聞いてボンジュールチャイナファンドに5000万ウォンを投入したキム某さん(48)は株価と日々にらめっこだ。今年に入って今まで58%の損失が出た。
統計庁によれば中産層赤字世帯は今年の第3四半期24.6%で昨年第3四半期に比べて2ポイント高くなった。中産層の4世帯に1世帯は赤字だという計算だ。ここに不動産、株式など資産価値が下落し、財布のひもををしっかり締めている。9月の消費財販売は前年同月より2%も減った。これによって資産価値下落→消費萎縮→生産減少→雇用縮小→所得減少の悪循環が現れている。ややもすると日本式長期不況に進むかもしれない状況だ。
1.利子
第3四半期、利子として出て行ったお金は前年比17%増
A証券会社のキム某次長(40)は毎月末が恐ろしい。月給が入ってきても利子で半分近くが出ていってしまうからだ。昨年10月、家賃の40%である2億ウォンを借りてソウル敦岩洞にマンションを買った。毎月の利子が120万ウォン前後だったが、経済条件が悪化して金利も下がり、借金の返済には問題ないと考えていた。
しかし彼の予想は外れた。今年初めから貸出金利の基準になる譲渡性預金証書(CD)金利が年間8%台にはね上がった。元金はそのまま利子だけ月130万ウォン台に増えた。金融危機で銀行が資金難をきたし、貸出金利はずっと高い水準を維持していた。今月末にも131万ウォンを支払わなければならない。
ここに今年証市沈滞で毎年出ていた成果給も出なくなり、生活苦を強いられている 。キム次長は「12年注いだ個人年金を解約してでも借金を減らさなくてはいけない」と話す。統計庁によれば今年の第3四半期に全国の世帯が支給した平均利子額は、前年同期に比べて 17.2%も増えた。
2.資産
ファンド・住宅価格下落に加えて財産まで減る
2006年末、ソウル開浦洞に43平方メートルのマンションを8億ウォン(約5130万円)で買ったイ某さん(41)。198平方メートル規模の食堂を13年間経営してやっと買ったマイホーム。家に入る度に胸がいっぱいだった。しかし今は心配が山積みだ。8億ウォンで買った家が最近6億ウォンにもならないからだ。「住宅価格がこれ以上下がれば借金を除いて残るもののないただの箱になる」と心配する。
昨年9月、中国株式市場が熱いという言葉を聞いてボンジュールチャイナファンドに5000万ウォンを投入したキム某さん(48)は株価と日々にらめっこだ。今年に入って今まで58%の損失が出た。
統計庁によれば中産層赤字世帯は今年の第3四半期24.6%で昨年第3四半期に比べて2ポイント高くなった。中産層の4世帯に1世帯は赤字だという計算だ。ここに不動産、株式など資産価値が下落し、財布のひもををしっかり締めている。9月の消費財販売は前年同月より2%も減った。これによって資産価値下落→消費萎縮→生産減少→雇用縮小→所得減少の悪循環が現れている。ややもすると日本式長期不況に進むかもしれない状況だ。
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