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三星(サムスン)重工業は20日午前、「ドリル船2隻を総額14億4000万ドルで受注した」と株式市場に公示した。 ブラジルの船会社と原油を採掘するドリル船を建造する契約をしたという内容だった。
造船業界は「受注不足の中の恵みの雨」と言って喜んだが、暗い表情を隠すことはできなかった。 現代(ヒョンデ)重工業と大宇(デウ)造船海洋を含むビッグ3(大型造船3社)にとって、今回が10-12月期の2件目の受注だったからだ。 世界1-3位会社を保有する国内造船業界では、2カ月前まで10億ドル台の受注はニュースにもならないほどだった。
◇2カ月間受注なし=世界最大造船会社の現代(ヒョンデ)重工業は9月中旬以降、一隻も受注がない。 大宇(デウ)造船も10月以降、受注実績がない。 三星重工業が10月15日にタンカー2隻を受注したのが最後だった。
韓国造船協会のク・ボンソン課長は「10月以降、国内造船業界の受注船件数は1けた」とし「それどころか、受注の取り消し、建造費を引き下げてほしいという発注社の要求に苦しんでいる」と話した。
南海岸の中小型造船企業からなる韓国中小型造船協会のチェ・ヨンイル事務局長は「銀行がリファンド保証書(RG)の発行を避けていて、新規受注は考えられない」と述べた。 こうした状況は韓国だけの問題ではなく世界的な現象だ。
日本船舶輸出組合によると、10月の受注量は29万CGT(標準貨物船換算トン数)と、前年同月の161万CGTに比べて80%減少した。 コンテナ運搬船を主に建造している中国造船所も大量の発注取消に頭を悩ませている。
‘造船ビッグ3’、2カ月間の受注はわずか4隻(2)
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