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「お金よりも機会を選びたい」
フリーエージェント(FA)の李恵践(イ・ヘチョン、29)はこう話し19日に日本に向かった。巨人とヤクルトの獲得競争が展開されている中、李恵践の心はヤクルトにやや傾いているようだ。
李恵践は出国に先立ち、「金への欲は多くない。それよりも自分を使い続けてくれるチーム、機会をいくつも与えてくれるチームならよい」と話した。李恵践は交渉から契約までエージェントのパク・ユヒョン氏に一任しており、パク氏は20日に両球団と接触する予定だ。
ヤクルトは9月から李恵践獲得を心に決めてきた。日本のスポーツ報知は19日付で、「左腕投手が不足するヤクルトが李恵践獲得に向け全力を尽くしている」と伝えている。ここに巨人が巨額の資金力で入り込んできた。巨人は年俸1億円水準の破格の条件を提示するとされる。李恵践は今年斗山(トゥサン)で年俸1億5000万ウォン(約1000万円)を受けていた。年俸のほか契約金と円高などを考慮すると10倍以上の金がもらえるということだ。
巨人は日本のどの球団とも‘マネーゲーム’で負けたことがない。しかし李恵践は「金よりも機会」を優先条件に掲げており、むしろヤクルトが主導権を握っている雰囲気だ。
ヤクルトはシーズンが終わると林昌勇(イム・チャンヨン、32)を除く外国人選手3人を整理した。李恵践としては1軍の外国人枠(4人)への負担が軽くなり、先発ローテーションに入る確率も高い。これに対し巨人は李承燁(イ・スンヨプ)も先発競争をしなければならないほど選手層が厚い。2枚のカードを持つ李恵践は「日本のバッターの試合シーンを撮ったビデオで勉強も始めた。来週には入団式ができそうだ」と自信を見せている。
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