日本版「スカートの風」(教育ママなども含め、女性が社会で騒ぎ立てること)ともいえそうな「モンスターペアレント」(monster parent)。日本で昨年から使われるようになった用語だが、学校に対して常識を脱した理不尽な要求をする親をいう。
他人を思いやろうと教育される日本人だが「自分の子供が損をすることは見過ごすことができない」とする親が増え、社会問題になっているのだ。
「子供が好きな食べ物だけ給食のメニューにしてほしい」「運動会の騎馬戦ではうちの子供を上に乗せてくれ」「学校の建物の色をグレーから白に変えてほしい」などのような要求はまだ愛嬌がある。「うちの子をいじめる子供をほかのクラスに移すか他の学校に転校させろ」「大学進学に必要ではない科目は教科科目から抜いてほしい」などといったあきれた注文をする親たちもいる。
さいたま市では昨年、子供が体育の授業で転倒し、足にあざができていたのを見つけた親が午後11時、担任教師を自宅に呼び反省文を書くよう要求した事例もあった。またひどいケースとしては校長や教師に暴言、暴力をふるったり訴訟を申し立てたりする親もいる。
東京都教育委が最近実施した昨年の実態調査によると、公立小・中学校の9%、高校の15%である234校で326件の不当な保護者の要求があった。
こんな親が最近急増すると訴訟保険に加入する教師も増えた。公務員の訴訟費用保険を担当する東京都福利厚生事業団によると2000年1300人だった公立学校教師保険加入者は昨年17倍である2万1800人に増えた。教師3人中1人は保険に加入しているという話だ。
こんな親が増加する理由について専門家は、学校不信と教師・保護者間の対話不足を挙げる。共稼ぎ夫婦が増え、これまで行われてきた担任教師の家庭訪問ができなくなっているケースが多い。また個人情報保護法のため教師が個人の家庭の事情まで根掘り葉掘り尋ねることもできない。何より学校を単純な「教育サービスの提供者」と考えている親が増えた点も大きな問題に指摘されている。
そこで東京都は「学校問題解決支援センター」(仮)を新設し、保護者と教師間の問題を学校ではない東京都教育委が直接担当することにした。
◆モンスターペアレント=「学校は自分の子のためならどんな要求も聞き入れなければならない」という極端な利己主義性向を見せる保護者のこと。要求事項が貫徹するまで学校に執拗に食い下がるのが特徴。1960~70年代生まれの親たちにこうした傾向が強い。
他人を思いやろうと教育される日本人だが「自分の子供が損をすることは見過ごすことができない」とする親が増え、社会問題になっているのだ。
「子供が好きな食べ物だけ給食のメニューにしてほしい」「運動会の騎馬戦ではうちの子供を上に乗せてくれ」「学校の建物の色をグレーから白に変えてほしい」などのような要求はまだ愛嬌がある。「うちの子をいじめる子供をほかのクラスに移すか他の学校に転校させろ」「大学進学に必要ではない科目は教科科目から抜いてほしい」などといったあきれた注文をする親たちもいる。
さいたま市では昨年、子供が体育の授業で転倒し、足にあざができていたのを見つけた親が午後11時、担任教師を自宅に呼び反省文を書くよう要求した事例もあった。またひどいケースとしては校長や教師に暴言、暴力をふるったり訴訟を申し立てたりする親もいる。
東京都教育委が最近実施した昨年の実態調査によると、公立小・中学校の9%、高校の15%である234校で326件の不当な保護者の要求があった。
こんな親が最近急増すると訴訟保険に加入する教師も増えた。公務員の訴訟費用保険を担当する東京都福利厚生事業団によると2000年1300人だった公立学校教師保険加入者は昨年17倍である2万1800人に増えた。教師3人中1人は保険に加入しているという話だ。
こんな親が増加する理由について専門家は、学校不信と教師・保護者間の対話不足を挙げる。共稼ぎ夫婦が増え、これまで行われてきた担任教師の家庭訪問ができなくなっているケースが多い。また個人情報保護法のため教師が個人の家庭の事情まで根掘り葉掘り尋ねることもできない。何より学校を単純な「教育サービスの提供者」と考えている親が増えた点も大きな問題に指摘されている。
そこで東京都は「学校問題解決支援センター」(仮)を新設し、保護者と教師間の問題を学校ではない東京都教育委が直接担当することにした。
◆モンスターペアレント=「学校は自分の子のためならどんな要求も聞き入れなければならない」という極端な利己主義性向を見せる保護者のこと。要求事項が貫徹するまで学校に執拗に食い下がるのが特徴。1960~70年代生まれの親たちにこうした傾向が強い。
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