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ADTキャップスは世界トップの米大手セキュリティ企業「ADT」の韓国法人だ。
同社のイ・ヒョクビョン会長(56、写真)はADTのアジア太平洋地域のセールス・マーケティング副社長を兼ねている。同氏は「韓国法人が評価されるのは、ADTのグローバルビジネスに寄与した功績のためだろう」と述べた。
――ADTの独特な八角形のロゴが韓国法人の作品だと聞いたが。
「八角のロゴは米本社では野外の表示灯(ヤードサイン)としてのみ使われていたものだった。だが韓国法人はその独特な形に注目し、出動する車はもちろん、屋外の看板、回転灯にも同デザインを採用した。これによって韓国市場でADTを強く印象付けると、06年に本社がグローバルCI(コーポレート・アイデンティティー)を韓国法人のロゴに変えた」。
--製品やサービスも輸出したらしいが。
「八角デザインの回転灯が代表的なものだ。今年だけでも中国、香港、シンガポール、台湾がこの製品を導入した。回転灯の製品は同じだが、ハングルでできた社名を自国語に変えただけだ。韓国式の出動サービスもアジア各国からベンチマーキングの対象となった。中国、インドネシアなどの支社が職員を韓国支社に送り、出動サービスのシステムと運営方法を学んだ。韓国のように人口の密度が高い国なので、韓国式の出動サービスを導入した後、売上がかなり伸びたそうだ」。
--彼らが韓国法人のノウハウを学ぶ理由は。
「ADTのアジア地域での売上の5割以上を韓国法人があげている。特に本社の政策をそのまま持ってくるのではなく、韓国式に変形、または作り直して適用する点が注目を集めているようだ。韓国は経済、社会的にアジア各国をリードする市場だ。韓国で成功したサービスは、ほかのアジア諸国でも通じる可能性が高いのを、本社が経験を通じて体得したようだ」。
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