これも「出生の秘密」




「週間視聴率、ＵＰ＆ＤＯＷＮ」をスタートします。


１週間のテレビ番組の視聴率を分析し、話題となった作品の人気の要因を考えてみるコーナーです。

公営ＫＢＳテレビ（韓国放送公社）第１チャンネルの連続ドラマ『君は僕の運命』（脚本：ムン・ウナ、演出：キム・ミョンウク）が６週連続の１位をキープしている。地上波３局が放送するドラマの中で唯一３０％を突破（３４．３％）した。

このドラマは高視聴率だった前作『憎くても愛しくても』の後続番組であることや、ＫＢＳのニュース番組『９時ニュース』直前の時間帯という安定的な編成などにより、５月の初回放送時から早くもトップにランクインした。

親の反対にも負けないセビョク（ユナ）とホセ（パク・ジェジョン）の恋、養子縁組した妹であることからセビョクをあきらめなければならなかったテプン（イ・ジフン）の切ない気持ちなども、ホームドラマの視聴者から共感を得た。

アイドルグループ少女時代のメンバー、ユナも演技力を伸ばしている。しかし最終回を約１カ後に控えている今『君は僕の運命』はやや方向を失っているような印象だ。セビョクとホセの結婚が決まるなど主な対立の軸が消えた後、セビョクの生母が誰かという「出生の秘密」に集中する、ありふれた「通俗」ドラマの道を歩んでいるからだ。