「日本は１８歳になると着物を着て写真館に行き、記念写真を撮る。成年の日には官庁が用意したイベントに出席し、家族らとともに寺に行ったり、親戚宅を訪れあいさつする」

「イスラエルは１３歳になると、“嘆きの壁”を訪れて成人の儀式を行う。父親は息子に３５００年前の歴史を聞かせ、息子は目をとじたままこの言葉を胸に刻む。外国で暮らすユダヤ人も例外ではない」


「アフリカのハマル族は牛を跳び越える成人の儀式を行い、マサイ族は森の中で成人の儀式を行う」

大邱（テグ）にあるジョンファ中学校の３年生が‘創意的な裁量活動’の授業でグループ別に発表した外国の成人式の例だ。大邱の小・中・高校教師およびウリ礼節教員研究会会員は「伝統的な成人式」と題する授業を見学した。

続いて生徒は韓国の伝統的な成人式を紹介した。「男子は四揆衫（成人の儀式の際に着た衣装のひとつ）を着るが、成人の儀式を終えると最初に緇布巾（黒い布で作られた冠）を被り、緇布巾に合った韓服とトゥルマギ（外套）を着ます。次の段階に進むと、緇布巾ではなく儒巾（儒生が礼式の際に被る黒い布で作った冠）を被ります。儒巾を被ったら、トゥルマギの上に青道袍を着て、最後にカッ（成人男性が頭に被る帽子）を被ります。カッを被る際には道袍（貴族階級の両班が着用した外出用の礼服）を着ます」－－。

最後に生徒らは指導教師と大人になった女性の成人式（筓礼）を実演した。生徒らの平均年齢は１５歳。

公開授業を準備したジョンファ中学校のソン・ミファ教諭は「生徒らはこのように素晴らしい成人式があったことを知らなかった。尊敬する人を迎え、きちんとした成人式を挙げたがっていた」と話した。生徒らは韓国の衣粧が美しくて素晴らしいということを実感していた。

ジョンファ中学校は３年生を対象にクラスごとにひと月に１度礼節教育を行っている。また父兄のための礼節教育も３週間（週３時間）にわり実施された。