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日本の航空自衛隊の最高責任者だった田母神俊雄前航空幕僚長の日帝侵略美化論文を最優秀作に選んだアパグループの代表が、日本の政界に広範囲な人脈を作っていたことがわかった。不動産開発会社のアパグループは5月に「真の近現代史観」をテーマにした論文懸賞公募を行い、「日本の韓半島統治は正当だった」という趣旨の田母神論文を最優秀賞に選んだ。田母神氏は波紋への責任を取り定年退職したが、6000万円の退職金を受け取り、アパグループが開催する授賞式にも出席して300万円の賞金を受け取る予定だ。
日本の政界は自衛隊の現役最高幹部が日本政府の公式見解を否定し、こうした妄言を論文にしたことは文民統制を揺るがすことだとして真相究明に乗り出している。野党民主党は11日の参議院外交防衛委員会で田母神氏を参考人として招致し論文作成の経緯と内容について問題点を追究することにした。民主党は麻生太郎首相にも田母神氏の論文に対しより明確な態度を明らかにするよう要求する方針だ。麻生首相は「不適切だった」という簡単なコメントをするにとどまっている。参議院外交防衛委では特に、論文を公募した元谷外志雄アパグループ代表と田母神氏の関係が集中的に追究される見通しだ。
日本のメディアによると、元谷代表は大物政治家と自衛隊幹部を招いた座談会を開き、自身が編集長を務め毎月5000部を発行する右翼的傾向の雑誌に掲載するなどして親交を結んできた。田母神氏は1998年にアパグループの本社があった石川県小松市の航空団司令官として赴任し元谷代表と出会った。元谷代表は99年に自身の雑誌に田母神氏との対談を掲載するなど、2007年まで3回にわたり田母神氏を呼んだ座談会の様子を掲載した。森善朗元首相と、親日的なアーミテージ元米国務副長官も元谷と対談している。アーミテージ元副長官は元谷代表に、「あなたのような人が日本の首相になるべきだ」と述べるほど元谷代表と親しかったという。元谷代表はまた、「日本を語るワインの会」を自宅で定期的に開き、安倍晋三元首相とも親交を築いた。
日刊ゲンダイは「元谷代表は自身が発行する雑誌とワインの会を通じ大物政治家と親交を重ねた」とし、安倍元首相とともに撮った写真を公開している。
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