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【社説】腐敗不感症にはまった韓国の青少年

韓国の青少年の倫理意識がバングラデシュ・インド・モンゴルにも劣る水準だという。トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が最近、これらアジア4カ国の中高生を対象にアンケート調査を行い、腐敗認識水準を比較したところ、韓国が最低になったというのだ。例えば「正直に生きるよりも、金持ちになることがより重要だ」との質問には、韓国の青少年の22.6%が「そうだ」と答えた。バングラデシュより7倍も高い割合だ。また、6人に1人は「監獄で10年過ごすとしても10億ウォンを稼げるなら腐敗に手を染められる」と答えてもいる。また5人に1人は「問題を解決できるなら快くわいろを使う」と答えた。

どうして韓国の青少年の精神状態がこんなことになったのか驚くばかりだ。学校でも家庭でも、幼いころから子どもたちを‘勉強マシーン’にすることばかりに汲々としており、本当に重要な道徳教育は不十分だった結果だ。大人たちみずからがしっかりとした手本にもなれなかった。収賄と横領を行う公職者、論文盗作に走る教授、一攫千金を狙ってギャンブルにのめりこむ父母を見て、青少年が果たしてなにを学べただろうか。

子どもは大人を映す鏡にすぎない。今回の調査結果をめぐり青少年のせいにするのではなく、物質万能主義・一発主義に陥った韓国社会のねじれた価値観を正す契機にしなければならないだろう。なによりも、‘良い学校を出て良い会社に就職して金をたくさん稼ぐのが最高’という教育から慎むべきだ。金持ちになることを至上目標とする子どもたち、そのためにはどんな手段でも動員できると信じる子どもたちが導いていく国がどのような姿になるのか、見るまでもないのではないか。






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