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シベリアトラを高台山で放し飼いにすると言うが…

“白頭山(ペクトゥサン)のトラ”(シベリアトラ)を山で野生の状態と同様の環境で育てる案が推進されている。

京畿道漣川郡(キョンギド・ヨンチョングン)は韓国トラ保護協会と2009年に新西面大光里(シンソミョン・テグァンリ)にある高台山(コデサン、海抜832メートル)の平和体験特区予定地にシベリアトラ6頭を入れ、保護する計画だと9日、明らかにした。“白頭山のトラ”または「チョウセントラ」とも呼ばれるシベリアトラは韓国では1945年以降、出現の報告がされておらず、現在は果川(クァチョン)にある動物園のほか、エバーランドなど全国の動物園で約30頭が飼育されている。

漣川郡はロシアの動物保護協会と関連協約を結び、4億ウォン(約2981万円)をかけ、まずは来年3月に3頭、11月に残りの3頭を連れてくる方針だ。まず高台山特区6600平方メートルにフェンスを設け、保護する場所を確保してトラを増やし、トラの保護地区を66万平方メートルに拡大していく計画だ。


漣川郡は「10大絶滅危機動物と指定されているシベリアトラを野生の状態で保護し、この血統を絶やさないためのもの」と事業の趣旨を説明している。韓国トラ保護協会のイム・スンナム会長(53)は「シベリアトラは高麗熊と呼ばれてきた。韓国の代表的な動物である“白頭山のトラ”の血統を絶やさないでほしい」と話している。

しかし、このような計画に対し、動物生態学者らのほとんどが否定的な反応を示している。成長したシベリアトラ(雄)の活動範囲が400平方キロメートルにも関わらず、漣川郡の計画では最大0.66平方キロメートル(66万平方メートル)にすぎないことから、動物園の飼育場とほとんど差がないと指摘されている。国立生物資源館のハン・サンフン脊椎動物課長は「トラを狭い場所で飼育しても意味がない。管理できずに脱出するなら、トラを連れて来た目的が達成できないばかりか、人間にも危険を与えることになる」と話している。



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