‘商品投資の鬼才’と呼ばれるジム・ロジャース氏が「金より銀に投資するのが魅力的」と主張した。

ロジャースホールディングスのロジャース会長は３日（現地時間）、ブルームバーグ通信とのインタビューで、「投資家が代替投資先として銀に関心を持つと考えられる」とし「銀に対する投資収益率が金を上回るだろう」と述べた。 また「私がどちらかを買うとすれば、金よりも銀を選択する」と付け加えた。


ロジャース氏が安全資産の象徴である金よりも銀を選んだ理由は２つ。 まず、最近は価格が大きく落ちたという点だ。 今年７月以降の３カ月間で価格は４５％落ちた半面、金は２２％の下落にとどまった。

２つ目は、各国中央銀行と国際通貨基金（ＩＭＦ）が現金を確保するために金を売却する可能性がある、ということだ。 ロジャース氏は「ＩＭＦの金売却が行われれば、今後、金が下落する可能性が高い。金の価格が今よりも落ちれば、その時に金を買うことを考える」と説明した。

今年５月、ＩＭＦは予算赤字を解消するため保有中の金４０３．３トンを売却する計画を準備した。 ただ、ＩＭＦの金売却計画が実現するには米国など加盟国の承認を受けなければならない。 ＩＭＦは現在３２１７トン（７５０億ドル相当）の金を保有している。

ロジャース氏は最近、農産物に手をつけた。 景気が悪化しても食品に対する需要は急激に減らないという理由からだ。 ロジャース氏は「現在の原資材価格の下落は短期調整にすぎず、長期的な上昇基調は終わっていない」とし「すべての商品価格がさらに上昇するだろう」と予想した。