プロ野球ＳＫの金星根（キム・ソングン、６６）監督が来年３月に行われる第２回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で韓国代表チームの監督に内定した。

韓国野球委員会（ＫＢＯ）は５日にソウル道谷洞（トゴクドン）の野球会館で技術委員会を開き、ＷＢＣ代表チーム監督専任について話し合う。これと関連し技術委員会の関係者は３日、「北京オリンピックで金メダルを獲得した金卿文（キム・ギョンムン、斗山）監督はさまざまな事情からこれ以上代表チームを任せるのは大変ではないか。したがって金星根監督だけが唯一の適任者と言える」と述べ、金星根監督が事実上単独で候補に内定していることを示唆した。


ＫＢＯは近く金星根監督と会い、ＷＢＣ監督就任を正式に要請したのち、受諾する場合には早ければ５日の会議後に監督専任を発表する予定だ。金星根監督は先月３１日に韓国シリーズ優勝を決めた後、ＷＢＣ監督について「私はそのような席に似合わない」として留保的な姿勢を見せていた。

ＫＢＯは８月の北京五輪が終わってからＷＢＣ代表チームの監督専任をめぐる検討を繰り返していた。しかし最有力候補だった五輪代表チームの金卿文監督は、「チームと代表チームを掛け持つのは大変。韓国シリーズ優勝チームの監督が務めるのが最も望ましい」との考えを示し、繰り返し固辞する意向を明らかにしていた。

このためＫＢＯは現役監督のうち最も経験が長く、２年連続でペナントレースと韓国シリーズを制覇した最高司令塔の金星根監督にＷＢＣでの指揮を任せるのが最適だとすることで意見がまとまった。

ＫＢＯ側は、「監督ＯＢの中から１人を選んで専任監督制にすることも検討したが、現実的に現役の監督を選任するほうが長所が多いと判断した」と話している。

２００６年の第１回大会以来の開催となるＷＢＣは、来年３月５～９日に日本の東京ドームで韓国・日本・台湾・中国が地域予選を行い、上位２チームが米国で２次予選と準決勝戦、決勝戦に臨む。韓国代表チームは来年２月２０日ごろに日本の札幌でトレーニングを行った後に地域予選に出場する予定だ。



金星根監督のプロフィール