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読売ジャイアンツの李承燁(イ・スンヨプ、32)が待望の日本シリーズ舞台を踏む。
セリーグ優勝チームの読売は1日、パリーグチャンピオンの西武ライオンズと日本シリーズ(7戦4先勝制)を始める。 05年にロッテで日本一を経験した李承燁は日本で2度目、02年の三星(サムスン)時代の韓国シリーズを含めると3度目のシリーズチャンピオンに挑む。
対戦相手は手強い。 読売は02年、西武に4連勝して日本一になっているが、歴代の日本シリーズ(西武の前身、西鉄を含む)では3勝6敗と大きく後れを取っている。 今年のインターリーグでも読売が1勝3敗と負け越している。
かなり改善されたものの、読売は相変わらずスター依存度が高い。 小笠原-ラミレス-李承燁の中心打線が強力で、グライシンガー-内海-上原とつながる先発陣に抑えのクルーンが待っている。 相変わらずチームの組織力が落ちる点は心配だ。
西武の力も読売に劣らない。 今季46本塁打のを記録した中村剛也をはじめ、10本塁打以上を記録した打者が8人もいる。 チームの本塁打数198本は読売(177本)よりも多い。 さらに盗塁1位(50個)の片岡易之を前面に出した機動力も優れている。 一方、投手陣は読売にやや劣るという評価だ。
予断を許さない勝負で「解決人」李承燁の役割は重要だ。 李承燁は02年、韓国シリーズ第6戦の4打席目まで20打数2安打と不振だったが、9回裏に同点3ランを放ち、三星(サムスン)のシリーズ初優勝に寄与した。 05年の日本シリーズでは11打数6安打(5割4分3厘)3本塁打6打点と爆発した。
今季の李承燁は右手親指の手術の後遺症で45試合の出場、8本塁打に終わった。 北京オリンピック(五輪)の金メダル獲得以降、調子を取り戻した李承燁は、シーズン終盤の読売の逆転優勝に寄与し、中日とのクライマックスシリーズ第2ステージでは17打数4安打(2本塁打)4打点と活躍した。
李承燁がチームへの借りを返すためには日本シリーズ優勝が切実だ。 読売は松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)が活躍した02年以降、日本一になっていない。 チャンピオンを決める試合ごとにドラマを描いてきた李承燁のバットが今年の秋にはどんな場面を演出するかに注目が集まっている。
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