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“ポスト金正日”…世襲か、集団指導体制か

金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長は父親の金日成(キム・イルソン)主席から権力を譲り受けるまで、長い準備過程を経た。しかし本人の後継のあり方に関する準備や協議は徹底的に封鎖している。

しかし、同氏の重病説は、後継方式を構築すべき必要性を浮上させ、実際に準備作業を開始させる契機として働く可能性が高い。

「ポスト金正日」の最大の関心事は3代連続の世襲が実現するかどうかだ。北朝鮮専門家や情報当局者の間でも意見が分かれる部分だ。


3代連続の世襲はないだろうという見方を示す側の根拠は、息子3人のうち誰も権力移譲に向けた授業を受けていないという点だ。それで有力視される権力方式が集団指導体制だ。党と軍部の元老が合議制で運営する集団体制となる場合、その中心点は張成沢(チャン・ソンテク)行政部長になる可能性が高い。

金委員長の妹婿でもある張成沢氏は、朝鮮労働党全般の人事、監察権を握る組織指導部第1副部長を長期間にわたって歴任した。呉振宇(オ・ジヌ)元人民武力部長の息子で金委員長の信任が厚い呉イルス2軍団師団長をもう一人の実勢に選ぶこともある。

万一世襲が実現されるとしても、誰が金委員長の指名を受けるかは依然未知数だ。長男の金正男(キム・ジョンナム)氏が有力だという観測とともに、自由奔放な行動で金委員長の信任を失い、活動の領域が海外部門に限定されているという反論もある。

金正男氏の実母、成恵琳(ソン・ヘリム)氏が正式な夫人ではなかったという点を挙げ、腹違いの弟金正哲(キム・ジョンチョル)氏が後継者として有力視されるという見方も出ている。だが同氏はまだ若すぎる上、スイスで成長し国内での基盤が弱いという弱点がある。



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