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現代・起亜(ヒョンデ・キア)自動車の先端技術の産室である京畿道華城(キョンギド・ファソン)ナムヤン研究所。
28日、ここのハイブリッド開発室には、来年発表するアバンテLPIハイブリッド車の完成モデルと主要部品が並んでいた。 この車は液化石油ガス(LPG)燃料の1.6Lエンジンに大型モーターが力を加えるマイルドハイブリッド方式だ。 単価を抑えるため90%以上の主要部品を国産化した。
ハイブリッド車の核心となるバッテリーはLG化学と共同で開発した。 従来のバッテリーに比べて半分以下の重さで、爆発危険性がほとんどないリチウム-ポリマー方式の2次電池。 駆動モーターは現代ロテムのものだ。 エンジンとモーターを制御する電子回路はドイツから輸入していたが、最近、国産化した。
イ・キサン・ハイブリッド設計チーム長は「アバンテLPIハイブリッド車はガソリンエンジン車に比べてはるかに燃費がよい。 21.3キロ/Lで、ホンダ・シビックのハイブリッド車とほぼ同じ」と話した。 現代車は価格帯を2000万ウォン(約140万円)以内に設定し、来年3万台以上を販売するという目標を立てた。
イ・チーム長はまた「LPGハイブリッド車モデルは燃料費を減らそうという国内消費者を狙って採択した。 ガソリンハイブリッドにこの技術をそのまま接続できる」と付け加えた。
現代車は景気沈滞による販売不振を燃費のよい環境親和的な車で克服する考えだ。 まず2010年下半期、米国市場にソナタ級フルハイブリッドを出す。 米国市場での年間50万台販売目標が何度も挫折したが、この壁を越える戦略車ということだ。 フルハイブリッド技術は、低速段階でモーターの力だけで走行が可能だ。 トヨタが採用している方式でもある。
ヤン・ウンチョル環境技術センター長(副社長)は「トヨタは00年初め、クラッチがエンジンとモーターの間で連結したり離れたりするハイブリッド技術を開発したが、電子制御の正確度が落ち、他の方式に変えた。 われわれはクラッチを連結する電子制御技術でリードし、トヨタを超えるハイブリッド車の生産も可能だ」と説明した。
ハイブリッド車に先立ち、すぐに投入できる環境車は停止時にエンジンが自動的に止まり、燃費を改善してくれる「ストップ・アンド・ゴー」(Stop and Go)車。 ヤン副社長は「これを年末ヨーロッパに輸出する中小型車に適用する。 走行状態によっては2-5%ほどの燃費上昇効果がある」と明らかにした。
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