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【噴水台】偽札防止策



現代の偽札のうち最も有名なのは米ドルの「スーパーノート」(supernote)だ。 スーパーという名前がついたのは、偽造に使われた貨幣制作技術のレベルが原本よりも高いからだという。 ドル貨幣に使われたすべての偽造防止技術を超えるため、専門家でも集中的な調査をしなければ判別できないほどだ。 現在流通しているドル貨幣1万枚当たり1枚はスーパーノートだと推定されている。 製造元はミステリーとして残っている。 北朝鮮が犯人だという米国政府の主張が有力だが、イラン・シリアだけでなく、米国CIAまでが疑いを受けている。

スーパーノートを除けば、判別が事実上不可能な偽札はない。 しかしカラー複写機、スキャナー、コンピューターが広く普及し、新しい問題が生じている。 高度な専門性を備えた犯罪集団でなくても、外形上似た偽札を作ることが可能になったからだ。


各国政府はこうした偽造を防ぐために先端技術を総動員している。 代表的なものが、複写自体を不可能にさせるいわゆる「ユーリオン」(EURION)マークだ。 韓国の1万ウォン券の裏表にあるオリオン座の形をした小さな円がその例だ。 新型カラー複写機はこうした表示がある貨幣は複写ができないようプログラムされている。 ほとんどの国がこのマークを採択している。

2つ目はコンピューターのフォトショップやペイントショッププロようなイメージ処理ソフトウエアを対象とする「偽造防止システム」(CDS)技術。 貨幣に透明印刷された特定のデジタル表式を認識すれば、コンピューターで該当イメージをスキャンし、呼び出したり修正したりする作業を遮断する。西側世界主要国の30の中央銀行が参加した「中央銀行偽造防止グループ」で加盟国に普及した。 問題は、韓国銀行がここから抜けているという点だ。 韓国銀行券はコンピューターを利用した偽札防止策が十分でない。

来年初めに予定された10万ウォン券の発行が独島(ドクト、日本名・竹島)をはじめとする図案論議のため相当遅れる見込みだ。この際、発行をさらに遅らせ、5万ウォン券、10万ウォン券にCDS技術を至急導入する必要がありそうだ。 そうでなくても最近摘発されている1万ウォン券の偽札はコンピューターとスキャナーを利用したものが多い。 偽札は民間で2%、金融機関で37%摘発され、残りは韓国銀行にまで行くというのだから問題は深刻だ。 CDS対策なく10万ウォン券が出れば、アマチュア偽造犯が量産されないか心配になる。



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